ザラ・ラーソンのクリエイティブ・ディレクターが彼女の体型を揶揄
3月5日にセカンドアルバムとなる最新作『ポスター・ガール』をリリースしたスウェーデン出身のシンガーであるザラ・ラーソンは、フェミニストとして女性が置かれている問題について積極的に声をあげてきたことで知られ、国際女性デーにあたる今年の3月8日には、スウェーデンの家具ブランドであるIKEAの店内からYouTube上でオンラインライブを開催した。
そんなザラが今回、身近な存在であるクリエイティブ・ディレクターの男性から、自身の体型を揶揄されたことが明らかに。ザラのクリエイティブ・ディレクターを務めていたライダー・リップスの元婚約者である、ラッパーのアジーリア・バンクスはインスタグラムストーリーで、ライダーがザラの腕のたくましさをネタにしていたことを告発。
アジーリアがインスタグラムストーリーにアップした、ライダーとのやり取りのスクリーンショットによれば、ライダーはザラの腕がたくましいことを揶揄して、「ザラ・アーム(腕)ソン」というニックネームをザラにつけたほか、「マジで、ザラはもっと太ったほうがいいと思うんだよね。セクシーになろうとするのは止めるべき。太った女でいくべきだよ」と、ザラの現在の体型は魅力的ではないという言い方で彼女をからかったという。
ザラ・ラーソンがクリエイティブ・ディレクターを解雇
アジーリアの一連の投稿はザラ本人の目にも留まることになり、ザラはアジーリアの投稿に重ねる形で、「私が彼にお給料を払っていないとでも?」と皮肉たっぷりにコメント。
ザラは「私の腕が何? どういうこと? 私の体重のことをコメントしてくる人たちは毎日いる。だけど、本気で? あなたまで?」と続け、自身の体型に関する誹謗中傷が毎日のように寄せられていることを明かした上で、ライダーを批判。「これは私についての特定の会話についての問題じゃない。女性の身体がいつもこうやって『ネタ』にされるのにはウンザリ」
続けて、「私の腕が大きめなのは遺伝なの。それが私の体型だけど、正直、それが悪いことだって言われ続けているから、傷つき始めてる。自分じゃ変えられないのにね」とザラ。「改めて言うけど、これはプライベートの会話以上の問題。他人の体型についてコメントするのを止められないの? それのどこが面白いわけ?」と、誰かの体型についてとやかく言うことは止めるべきと呼びかけた上で、「そう言うわけで、誰か良いディレクターを知らない?」と、ライダーを解雇したことを明かした。
Zara Larsson fires her creative director Ryder Ripps after Azealia Banks revealed her fiancé was bodyshaming the pop star:
— Pop Crave (@PopCrave) March 14, 2021
“Not Azealia Banks sharing a convo with my CREATIVE DIRECTOR Ryder making fun of my arms. Like I don't pay his bills?" pic.twitter.com/Dolcgmp0aI
ザラはその後、ツイッターでも「誰かの体型についてコメントするのは止めて」と改めて呼びかけた。
Stop commenting on people’s bodies
— Zara Larsson (@zaralarsson) March 14, 2021
(フロントロウ編集部)