第1子を出産したばかりのエミリー・ラタコウスキーがベビーに授乳中の写真を公開。モザイクがかけられた投稿に「あれ?」と疑問を抱いてしまう人が続出したワケとは? (フロントロウ編集部)

エミリー・ラタコウスキーが授乳中の写真を公開

 モデル兼俳優のエミリー・ラタコウスキーは、3月8日に夫で俳優兼映画プロデューサーの夫セバスチャン・ベア・マクラードとの第1子を出産したばかり。

 素肌にベビーを抱く写真とともにインスタグラムで出産を報告し、我が子を「シルベスター・アポロ・ベア(Sylvester Apollo Bear)」と名づけたことを明かしたエミリー。

ママとなってから2週間が経ち、今度は、シルベスターに授乳する様子を撮影した1枚を公開した。

 プライバシーを考慮して、子どもの顔は公表しない方針なのか、シルベスターの顔はモザイクで隠されていた。


思わず目を見張る人が続出

 エミリーが安らかな表情でシルベスターに授乳する写真には、190万件を超える「いいね」がついた。「すごく美しい」「母性が溢れてる」といったコメントが寄せられたほか、自身ももうすぐママになるシンガーのホールジーや、アシュリー・グラハムやイリーナ・シェイク、リリー・オルドリッジといったママモデル仲間たちも反応。

 ところが、一部のユーザーたちは、この1枚に添えられた“キャプション”にざわざわ。

 それは、この写真に「BeautifulBoy(美しい男の子)」というひと言が添えられていたから。

画像: 思わず目を見張る人が続出

 人々が「あれ?」と首を傾げているのは、エミリーが妊娠を公表した、米Vogueに寄稿したエッセイの中で、子供のジェンダー(※)は生まれ持った身体的な特性に基づいて親や周囲の人間が決めるものではなく、本人が決めるべきもので、「(欧米各国で成年年齢とされる)18歳になるまで子供の性別は分からない」と述べていたから。

※ジェンダー(gender)とは、生物学的な性別(sex)に対して、社会的・文化的につくられる性別のことを指す。

「私と夫が妊娠について友人たちに告げると、『おめでとう』という言葉の後に続くのは決まって『(ベビーの)性別はどちらがいい?』という質問。私たちは、『18歳になって、自分で教えてくれるまで分からない』と答えるのが好き。みんなはそれを笑うけど、私たちの言い分には真実が込められている。だって、性別って、子供が持って生まれて来る生殖器に基づくものよりも、ずっと複雑なものである可能性がある。私のお腹の中で育っているこの存在が、“何なのか”よりも“誰なのか”ということのほうが疑問。『この子はどんな人間になるのか?私たちはどんな人物の両親になるのか? どんな風に私たちの人生や私たちという人間を変えていくのか?』 。これは、素晴らしくて、そして恐ろしい概念でもある。私たちを無力だと感じさせると同時に、恐縮させるようなね」

 ジェンダーニュートラルな子育てを目指したいというエミリー&セバスチャン夫妻の持論には、多くの人々が共感。エミリーは、出産報告の際にも我が子のジェンダーに関しては明言していなかった。

 しかし、今回公開した授乳写真のキャプションにはっきりと「男の子」と書かれていたことで、「ジェンダーは分からないって言ってなかった?」「『男の子』なんだね」とエミリーが心変わりしたのかと驚く人々も。

 なかには、「設定忘れちゃったの?」などという意地の悪いコメントも見かけられたが、「エミリーの子供なんだし、彼女の自由」「途中で考えが変わったって別にいいと思う」と、そんなに目くじらを立てるべきではないと擁護する人もいる。

画像: 少し暖かくなり始めたニューヨークの街をシルベスターを乗せたベビーカーを押しながら散歩するエミリー。

少し暖かくなり始めたニューヨークの街をシルベスターを乗せたベビーカーを押しながら散歩するエミリー。

 子供のジェンダーを明言する/しないにかかわらず、ジェンダーによって、その子の生き方が括られたり、自由や可能性が奪われたりしないような子育てを実践することはできる。

 エミリーは、現時点では、一部で疑問が生じていることに関して反応していない。(フロントロウ編集部)

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