『スパイダーマン』最新作、新旧スパイダーマンそろい踏みとなるか?
俳優のトム・ホランドが主人公のスパイダーマンことピーター・パーカーを演じる、マーベルスタジオ制作/ソニー・ピクチャーズ配給による映画『スパイダーマン』シリーズ第3弾の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(原題:Spider-man: No Way Home)』。
2021年12月17日に全米公開を予定している同作では、トム演じるピーターとゼンデイヤ演じるMJ(ミシェル・ジョーンズ)、ジェイコブ・バタロン演じるネッドの仲良し3人組が再集結するのはもちろん、『ドクター・ストレンジ』や『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』などのMCU映画で俳優ベネディクト・カンバーバッチが演じたドクター・ストレンジをはじめ、『アメイジング・スパイダーマン2』に登場したジェイミー・フォックスが演じたエレクトロ、そして2004年に公開された『スパイダーマン2』に出演していたアルフレッド・モリーナ演じるドクター・オクトパスなどが登場し、さらにトムの実の弟であるハリー・ホランドが麻薬ディーラー役でカメオ出演することも伝えられている。
そして、撮影開始前からウワサされていたのが、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)参入前の『スパイダーマン』シリーズでスパイダーマンを演じたトビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールドが出演し、トムも合わせて新旧3人のスパイダーマンがそろうのではないかというファンにとってはたまらない説。
この説は、アンドリューが第3作目の出演契約にサインしたという報道や、トビーが何等かの作品の衣装合わせに行く姿が目撃されたことに後押しされて一気に加速。
しかし、トビーとアンドリューの出演の可能性について直撃されたマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長やゼンデイヤは否定も肯定もせず。
マーベルきっての“ネタバレ王子”の異名をとるトムも、2月初めに出演した米Varietyのポッドキャストで「(2人の出演については)知らないんだ。もしそうなら、僕は何も聞かされていない」と回答したほか、その数週間後に登場した米トーク番組『トゥナイト・ショー』では、「もし2人が出演してくれたら最高だけど、脚本を頭から終わりまで読んだけど、彼らが出るとは聞いていない。もし(制作陣が)主役の僕に秘密にしているんだとしたら、それは奇跡だね。でも、今のところ、2人がカメオ出演するっていう話はないと思う」と明言を避けていた。
「スタントマン」の動向に注目
しかし、ここへ来て、トビーとアンドリューが『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に出演した可能性を感じさせる、スタントマンにまつわるスタッフの“ある行動”が目ざといマーベルファンたちにより目撃され、世間の視線を釘づけにしている。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、3月の第4週をもってクランクアップ。スタッフたちがSNSを通じて撮了を報告するなか、スタントコーディネーターのジョージ・コットルもインスタグラムへの投稿で作品に携わったキャストやスタッフたちへの感謝の言葉を綴った。
ジョージは、この投稿に関係者約20名のアカウントをタグ付けしたのだが、そのなかには、なぜか、トビーが主演した『スパイダーマン』シリーズ3作でトビーのスタントを担当したクリス・ダニエルズの名前が!
さらに、この前日、アンドリューが主演した映画『アメイジング・スパイダーマン』とその続編でアンドリューのスタントを担当したウィリアム・スペンサーが、トムのスタントマンと一緒にセットにいる様子を撮影した写真をインスタグラムに投稿していた。
ウィリアムの投稿はすでに削除されてしまったものの、2人のスタントマンが撮影に関わっていたという情報は、トビーとアンドリューが『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に出演したという裏付けになるのではないかと、多くの人々が期待に胸を膨らませている。
新旧スパイダーマン3人の共演が実現するかもしれないという説が世間をにぎわしていることについて、ファイギ社長は、マーベル作品すべてにかかる見解として、「オンライン上の推測で面白いのは、時々検討外れなことを言っている時や衝撃を受けるほど(正解に)近いときがあること。過去数年はそんなことが本当にあった。だけど、どちらかということを言ったら全ての楽しみを取りあげてしまうからね」と、“お楽しみは公開までとっておく”といった趣旨の発言をしている。
クリスマスを目前に公開される『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』には、はたして、歴代スパイダーマンの夢の共演というビッグなクリスマスプレゼントは仕込まれている? (フロントロウ編集部)