Photo:ゲッティイメージズ,スプラッシュ/アフロ
薬物過剰摂取による心臓発作で危篤状態となっていた有名ラッパーのDMXが死去した。(フロントロウ編集部)

DMXが死去

 薬物の過剰摂取により米現地時間の4月2日深夜に心臓発作で倒れ、重体となっていたラッパーのDMXことアール・シモンズが、緊急搬送から1週間がたった4月9日、入院先のニューヨークの病院で息を引き取った。50歳だった。

 遺族が米Peopleを通じて出した声明には、「本日、ホワイト・プレインズ病院にてDMAことアール・シモンズが50歳の若さで亡くなったことを、深い悲しみとともにお知らせします。数日間、生命維持装置をつけていた彼は、家族に見守られながら息を引き取りました」と綴られているほか、「アールは最後の最後まで勇者のように戦いました。彼は心から家族を愛してくれました。私たちは彼と過ごした貴重な時間を大切にします。アールの音楽は世界中の数え切れないファンたちをインスパイアしてきました。彼のアイコニックなレガシーは永遠に生き続けます」とも記されている。

 遺族はファンたちに、喪に服す間、プライバシーを尊重して欲しいと要請しており、追悼式などの予定は決定次第追って報告するとしている。 

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 1988年にデビューアルバム『It's Dark and Hell Is Hot』をリリースし、独特のワイルドボイスと迫力あるラップで一時代を築いたDMXは、音楽プロデューサーや俳優としても活躍。

 その一方で、私生活では若い頃からトラブルが多く、窃盗や武器の不法所持、コカインやマリファナの所持等で過去に何度もされた。2019年に脱税の罪で逮捕された際には、薬物乱用とメンタルヘルスのための外来プログラムへの登録を裁判所に命じられたが、薬物依存を克服することはできなかったよう。

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 DMX危篤の報せを受け、ファンたちは彼が搬送された病院の集まり祈りを捧げた。ミッシー・エリオットやチャンス・ザ・ラッパー、ケラーニ、シザ、そしてかつて対立関係にあったジャ・ルールといったアーティストたちからも回復を願う声が届いていたが、DMXは残念ながら植物状態から回復しないまま、帰らぬ人となった。

画像: 病院前に集まったファンたち。

病院前に集まったファンたち。

(フロントロウ編集部)

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