映画『ディザスター・アーティスト』でジェームズ・フランコと共演したシャーリン・イーが、ジェームズには“子供を食い物にしてきた長い歴史がある”と告発。同時に、それを容認していたジェームズの友人で俳優のセス・ローゲンも同罪だとして痛烈に批判した。(フロントロウ編集部)

シャーリン・イーがジェームズ・フランコを名指しで批判

 複数の女性から性的暴行を告発されている、俳優のジェームズ・フランコが監督及び主演を務めた2017年公開の映画『ディザスター・アーティスト』にサフォヤ役で出演した俳優のシャーリン・イーが、自身のインスタグラムでジェームズと彼の友人で同じく俳優のセス・ローゲンを告発した。

 以下、シャーリンのインスタグラムのコメントを全訳したもの。

 「ジェームズ・フランコが性犯罪者であることを理由に『ディザスター・アーティスト』の法的契約を破棄して辞めようとしたら、彼らは私にもっと大きな役を与えようとしました。私は泣きながら、それは私が望んでいたこととは真逆で、性犯罪者と一緒に仕事をするのは安全ではないと伝えました。でも、彼らはフランコが女性を性的に食い物にしていたのはもう過去のことで、彼は変わったと言って、それを大したことではないかのように扱いました。
    
 彼のような性的搾取者は共感を示したり、ガスライティング(※)をしたり、『もっとうまくやる』と言ったりして、自分を守り、他人を傷つけ続けるために行動します。それに手を貸す人も同じように有害であり、虐待者です。白人男性が子供や女性を略奪者から守ることよりも権力を選ぶことにうんざりしています。しっかりとこの問題について学び、整理して、あなたのまわりの間違いや法律の腐敗を正してください。
※被害者を心理的に操って、相手に自分の判断や記憶が間違っているのではないかと自分自身を疑わせる行為。心理的虐待の一種。
 
 白人男性は、フランコの責任を追及する際にも、セス・ローゲンや彼のようにそれを容認する者たちの責任を追及する際にも、『自分の責任ではない』と言います。では、誰の責任なのでしょうか?フランコのせいでPTSDになってしまった女性や子どもたち?あるいは将来的に虐待の対象となる人たちでしょうか?白人男性は、白人至上主義や家父長制を犠牲にすることに関しては、実際にはどうでもいいと思っているので、幼児性を発揮するのです」

 さらに、シャーリンは上の投稿のキャプションでさらに詳しい状況を説明している。シャーリンいわく、ジェームズには「子供を食い物にしてきた長い歴史がある」にもかかわらず、それを容認するセスのような人々によってずっと野放しにされてきたという。

画像: シャーリン・イーと、今回彼女が告発したセス・ローゲン(下の写真左)&ジェームズ・フランコ(下の写真右)。

シャーリン・イーと、今回彼女が告発したセス・ローゲン(下の写真左)&ジェームズ・フランコ(下の写真右)。

 彼女が『ディザスター・アーティスト』の降板を申し出たことは、当然、同作品のプロデューサーとして名を連ねていたセスの耳にも入っており、本来であれば彼女のことを守るべき立場にあったはずだが、セスを含む製作陣はシャーリンのことを守るどころか“良い役をあげる”といって口封じを試みたと告発。シャーリンはジェームズはもちろんのこと、ジェームズに手を貸したセスも同罪だとして痛烈に批判している。

 また、4月は全米性犯罪啓発予防月間であることから、最後に「今月は性犯罪啓発予防月間ですが、本来ならば男性は(性犯罪啓発予防月間だけでなく)一生をかけて学び、標的とされる女性やノンバイナリー、トランスジェンダーの人たちなどに寄り添って、彼女たちを守る方法を学ぶべきです」と綴っている。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.