ヘンリー王子とウィリアム王子が祖父の葬儀で再会
現地時間4月17日、イギリス王室のエリザベス女王の夫として、約73年間にわたって女王を支え続けたフィリップ王配(享年99歳)の葬儀がウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂で執り行われた。
コロナ禍ということに加え、可能なかぎり地味で小規模な葬儀を希望していたとされるフィリップ王配の意向に配慮して、国葬とはせず、エリザベス女王をはじめとする親族を中心に30人のみが参列。2020年3月をもって正式に王室を離脱したヘンリー王子の姿もあった。
ヘンリー王子といえば、今年3月に妻のメーガン妃とアメリカのテレビ番組で“暴露インタビュー”を行なったことで、王室とひと騒動あったばかり。例のインタビューが放送されてからヘンリー王子が王室の面々と顔を合わせるのは今回が初で、とくに兄のウィリアム王子とはそれ以前から不仲説を囁かれていることから、葬儀での2人の動向に注目が集まっていた。
王室から事前に発表があったとおり、礼拝堂へと向かう葬列で従兄のピーター・フィリップス氏をはさんでフィリップ王配の棺の後ろを歩いた、ヘンリー王子とウィリアム王子。
礼拝堂のなかでも離れた席に座っていたので、このまま交流することなく終わるかと思いきや、最後の最後に2人が会話をしているところが目撃された。
キャサリン妃を交え3人で仲良くおしゃべり
兄弟の雪解けの瞬間が垣間見られたのは葬儀後。礼拝堂から出てくる際、ウィリアム王子&キャサリン妃夫妻の背後を歩いていたヘンリー王子にキャサリン妃が話しかけたことがきっかけで、ウィリアム王子とヘンリー王子の会話がスタート。
最初はキャサリン妃を交えた3人で話をしていたが、キャサリン妃は途中から自分のすぐうしろを歩いていたソフィー妃たちの輪に加わり、ヘンリー王子とウィリアム王子が2人だけになる場面もあった。これがただの偶然か、それともキャサリン妃による気づかいだったのかはわからないが、彼女が兄弟の“橋渡し役”となったおかげで仲直りへの一歩を踏み出せたことは間違いない。
ヘンリー王子とウィリアム王子、キャサリン妃がおしゃべりをする様子を収めた動画。
新型コロナウィルスの感染予防のため、渡英後、自主隔離を行なっていたヘンリー王子が王室の面々と再会したのは葬儀当日だと言われている。ただし、イギリスに到着後、ウィリアム王子とは電話で話をしたと英The Telegraphは伝えており、英The Sunが入手した情報によると、葬儀後、父チャールズ皇太子を交えた3人で数時間かけてじっくり話をしたという。関係者いわく、話し合い自体は非生産的だったが、冷え切った兄弟関係、そして父子関係の修復という意味では「進歩があった」と言えるものだったよう。
ちなみに、妊娠中のメーガン妃をアメリカに残してきたヘンリー王子は、今日明日にもアメリカに戻る予定だそうで、家族との完全和解はまたの機会に“おあずけ”となる。(フロントロウ編集部)