ヘレン・マックロリーへの思い
イギリスで舞台俳優として地位を固め、映画『ハリー・ポッター』シリーズや『007 スカイフォール』などに出演してきたヘレン・マックロリーが、52歳の若さで逝去した。夫で俳優のダミアン・ルイスが発表した声明のなかで、がんと闘っていたことが明かされた。
彼女が出演していたドラマ『ピーキー・ブラインダーズ』の共演者など、多くの人々が彼女へのメッセージを発表するなか、『ハリー・ポッター』シリーズのなかで家族を演じたトム・フェルトンとジェイソン・アイザックスも彼女への思いを綴った。
ヘレンは同作の中でナルシッサ・マルフォイを演じ、その夫ルシウス・マルフォイをジェイソンが、2人の子供であるドラコ・マルフォイをトムが演じた。
トム・フェルトン
「突然、お別れを言わなくてはならないのは悲しい。彼女に言ったことはなかったのだけれど、画面の中でも外でも、彼女は僕の人となりを磨いてくれた。彼女はいつだって強く自分自身でいた。鋭い機知、雄弁さ、優しく温かい心、馬鹿は相手にしなかったけれど、みんなのために時間を取っていた。道を照らしてくれて、僕が必要としている時には手を握ってくれて、ありがとう」
ジェイソン・アイザックス
「何十年も前に、ヘレンと僕はある映画のオーディションを一緒に受けた。家に帰って(妻の)エマに、『今までで最も素晴らしい俳優に会ったかもしれない』と話した。そしてその後数年にわたり、彼女に魅了される観客を見てきて、かもしれないとは思わなくなった。なぜなら、そうだと知っているから。その後、彼女は厄介なほどに面白く、ショッキングなほどイタズラ好きで、惑星ほどの大きさの親身な心を持っていると知った。『ハリー・ポッター』シリーズでは、いつでも他のスターたちにドキドキしていたけど、素晴らしきヘレン・マックロリーと作品の中で結婚し、一緒に笑いあったことは、いつでもハイライトだ。しかし、彼女にとっても最も偉大な功績は、自分の芯となる愛に溢れる家族を築いたことだろう。彼らは大きなものを失った。ダミアンと2人の子供たちに愛を送ります」
また、ジェイソンはツイッターで、ヘレンの舞台俳優としてのキャリアも称賛した。『ハリー・ポッター』シリーズからは、原作者である作家のJ.K.ローリングや、パーシー・ウィーズリーを演じたクリス・ランキンもメッセージを送っている。(フロントロウ編集部)