エリザベス女王が夫フィリップ王配の葬儀に参列
現地時間4月17日、イギリス王室のフィリップ王配(享年99歳)の葬儀がウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂で執り行われた。
コロナ禍ということに加え、可能なかぎり地味で控えめな葬儀を希望していたとされるフィリップ王配の意向に配慮して、国葬とはせず、一般市民の参加も禁止に。葬儀には、王配の妻であるエリザベス女王や息子のチャールズ皇太子をはじめとする親族ら30人のみが参列した。
これまでずっとエリザベス女王の側にはフィリップ王配の姿があったが、もう2人が一緒にいる
ところを見ることはできない。そのことを痛感させられる1枚の写真に胸を打たれる人が続出している。
着席した順番がエリザベス女王のほうが早かったのと、新型コロナ対策で配偶者とその子供以外は隣同士で座れないというルールがあったため、女王がポツンとひとりで座る写真が撮影されたが、実際には2〜3席空けた隣に息子のアンドルー王子が座っていた。とはいえ、エリザベス女王がフィリップ王配という人生のパートナーを失ったことは事実。今後は、息子のチャールズ皇太子や孫のウィリアム王子ら家族が女王を支えていくことになる。
エリザベス女王が手書きのメモを亡き夫の棺に添える
ちなみに、フィリップ王配の棺には何やら手書きのメモらしきものが添えられていたのだが、米Peopleによると、これはエリザベス女王がフィリップ王配に宛てて書いた「最後の手紙」だという。プライベートなものなので、さすがに内容は明らかにされていないが、手紙の署名欄にはエリザベス女王のニックネームである「リリベット(Lilibet)」と記されていたと同メディアは伝えている。
リリベットはエリザベス女王の幼少期のニックネームで、両親や妹が亡くなってからは、フィリップ王配だけが女王のことをこのあだ名で呼んでいたそう。
13歳の時に当時18歳だったフィリップ王配に一目惚れしたエリザベス女王は、その後、フィリップ王配と手紙を通じて連絡を取り合う間柄になり、1947年に晴れて結婚した。フィリップ王配が他国の王子だったことなどから、当初は結婚に反対する声も多かったが、フィリップ王配は亡くなるまでの約73年間にわたってエリザベス女王のことを支え続けた。
フィリップ王配の死後、王室の公式インスタグラムアカウントにアップされたエリザベス女王と王配のツーショット写真は、女王たっての希望で公開されたものだという。
「リリベット」というニックネームはエリザベス女王とフィリップ王配との愛を象徴するもので、文通によって恋が成就したといっても過言ではない2人にとって手紙は特別な意味がある。きっと最後のラブレターには、エリザベス女王からフィリップ王配への70年以上の愛がつまっていたに違いない。(フロントロウ編集部)