チャニング・テイタムが自身の「肉体美」について語る
映画『G.I.ジョー』シリーズでは特殊部隊のメンバーの1人を、映画『マジック・マイク』シリーズでは男性ストリッパーを演じるなど、数々の映画のなかでその肉体美を披露してきた俳優のチャニング・テイタム(41)。
今やすっかり“肉体派”俳優の1人としてのイメージが定着し、スクリーンを通じて演技だけでなくその引き締まった肉体でも多くのオーディエンスを惹きつけてきたチャニングだけれど、その肉体は、必ずしもチャニングが好んで普段から維持しているものではないという。
シンガーのケリー・クラークソンが司会を務めるアメリカのバラエティ番組『ケリー・クラークソン・ショー』に出演したチャニングは今回、日頃から筋肉トレーニングを行なっていることについてケリーから話を振られると、「僕がワークアウトしているのは、仕事としてであって、未だにツラいんだよね」と、仕事としてギャラをもらいながらワークアウトしているものの、それでも体型を維持し続けるのは簡単なことではないと告白。
チャニングは「仕事でワークアウトしている1人として、僕はほとんどの映画で裸になる必要さえなければ、こういう見た目ではないということを誓うよ」と語り、自身が身体を鍛えているのは多くの映画で裸になる必要があるからで、そうでなければ今のような引き締まった肉体ではないと明かした上で、冗談交じりに次のように続けた。「いずれ、もっと演技を上達させなければいけないよね。何でもかんでも脱ぐことを余儀なくされないようにね」。
「9時から5時まで仕事をしながら子育てもしているような人たちが、自分自身に費やすためのエネルギーや時間を見つけられるとは、想像もつかないよ」とチャニングは続け、世間一般の人たちは、日中から仕事としてワークアウトできる自分のように、自身の身体に向き合う時間を多くは取れないはずだと思いを馳せた。
男性セレブの“リアルな体型”が話題に
チャニングのように、その肉体美でもオーディエンスを魅了してきた俳優たちが、自分の体型について“リアルなものでは”ないと語るのは、“男性は筋骨隆々であるべき”=“男性は強くあるべき”のような、古くからある“男性像”を押し付ける、「トキシック・マスキュリニティ」(Toxic Masculinity/有害な男らしさ)と呼ばれる概念を社会として取り除いていく上で大きな意味を持っている。
映画『バッドボーイズ』シリーズや『ジェミニマン』など、これまで数々のアクション映画に主演してきたウィル・スミスは先日、53歳にして「人生最悪」のボディになってしまった写真をSNSに公開して大きな話題に。脱力感のあるボディをあらわにしたウィルの投稿には、自然体で好感度が高いとたくさんの賛辞が寄せられることとなった。
他にも、シンガーのチャーリー・プースが自身の体型について「引き締まっていない」と批判するコメントに反論するなど、昨今、ありのままの体型を受け入れるボディ・ポジティブについてメッセージを発信する男性セレブたちが増加している。(フロントロウ編集部)