俳優のスカーレット・ヨハンソンが、色々な問題が取り沙汰されているハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)を「性差別的」とばっさり切り捨てた。(フロントロウ編集部)

HFPAに対して厳しい声が相次ぐ

 アカデミー賞の前哨戦として知られるゴールデン・グローブ賞の主催団体である、ハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)。ノミネート作品の接待疑惑に加え、人種差別的な体質が問題視されているHFPAがさらなる窮地に直面している。

 今年3月、著名な俳優をクライアントに持つパブリシストたちが、HFPAに早急な行動を求める声明を連盟で発表したことをフロントロウでお伝えしたが、多くの良作を生み出しているAmazonスタジオやNetflixも、最近になって、HFPAが抜本的な改革を行わないかぎり「一緒に仕事はしない」とボイコットを明言。

画像: HFPAに対して厳しい声が相次ぐ

 それに続いて、映画『アベンジャーズ』シリーズのハルク役でおなじみの俳優マーク・ラファロも、「HFPAは、映画製作者や俳優と関わることで注目を集め、大きな利益を得てきた。にもかかわらず、これまで権利を奪われてきた人々や団体から求められている変化に抵抗しているのを見ると、がっかりする。今こそ、過去の過ちを正すためにステップアップする時だ。正直なところ、最近、ゴールデングローブ賞を受賞した私としては、この賞を受賞したことに誇りや喜びを感じることができない」とコメントを発表した。

スカーレット・ヨハンソンもHFPAに苦言

 そんななか、マークと映画『アベンジャーズ』シリーズで共演していた俳優のスカーレット・ヨハンソンも声明を発表し、HFPAに性差別的な一面があることを指摘。

 「映画を宣伝する俳優は、授賞式だけでなく記者会見にも出席し、賞レースに参加することが求められる。過去には、HFPAの特定のメンバーによる、性差別的な質問やセクハラまがいの発言に直面することもあった。私が長年にわたって記者会見への参加を拒否してきたのは、まさにそれが理由。HFPAは、ハーヴェイ・ワインスタインのような人物がアカデミー認定の機運を高めるために正統化した組織であり、業界もそれに追随した。組織内で必要な根本的な改革が行われないかぎり、私たちはHFPAとは距離を置いて、組合や業界全体での団結の重要性と強さに焦点を当てるべきだと思う」

画像: スカーレット・ヨハンソンもHFPAに苦言

 HFPAのメンバーから、具体的にどういった内容の質問や発言があったのかまでは明かさなかったが、「距離を置くべき」と厳しい姿勢を見せている。(フロントロウ編集部)

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