子犬の治療費を稼ぐために売ったのは、ポケモンカード
米バージニア州に住む8歳の子供が、家族の一員である子犬の病気を治療するために、ポケモンカードを売ったことが話題となっている。
ブルースと名付けられたその子犬はある日、伝染病である犬パルボウイルス感染症であると診断された。犬パルボウイルス感染症の生存率は68〜92%ではあるものの、激しい嘔吐や下痢を引き起こし、免疫をつけるためには、予防接種が必要となる。特に子犬の場合は重篤となりやすく、恐れられている病気の一つ。
ブルースの飼い主である8歳のブライソン・クリーマンが母親と共に病院に行くと、治療には約7万7千円(700ドル)かかることを知った。人によってはわずか8万円ほどと言える金額かもしれないけれど、一家には出せない額だった。すると、当時ちょうどポケモンカード(※)を整理していたというブライソンは、治療費を捻出するためにそれを売ることを思いついた。家に帰ると、「ポケモンカード販売中」とボードに書いて、道端に販売所を設置した。
※ポケットモンスターを題材にしたトレーディングカード。
ブライソンの母親はそれをSNSでシェア。最終的には、クラウドファンディングのサイトであるGoFundMeを使って活動をすることになった。すると、大きな反響を呼び、目標金額約9万円のところ、約21万円(1,900ドル)も寄付金が集まった。
ブライソンはすぐさまブルースの予防接種代にお金を使い、いくらかはブルースの将来の予防接種費用として貯金して、残った分は、地域の犬のために寄付したそう。
ポケモンというと、世界中で愛される作品。そんな作品の影響力を利用して大切な家族の命だけでなく、地域にも貢献したブライソンに称賛が集まっている。(フロントロウ編集部)