斜め上行くKFCシンガポールの限定商品
秘伝の味のフライドチキンにくわえて、斬新な新商品やキャンペーンで顧客のハートをつかんで離さないケンタッキーフライドチキン(以下KFC)。
とくに、日本をはじめとするアジア圏のKFCは、欧米のKFCファンたちの度肝を抜くようなユニークで奇抜な商品を次々に発表して注目を浴びている。
とくにシンガポールのKFCでは、4月に“果物の王様”として知られるドリアンをフィーチャーしたゴールデン・ドリアン・モチ(Golden Durian Mochi)を発表。
揚げたての餅の中にドリアンの人気品種である”プレミアム D24”のソースが入ったこの新発想のメニューは、あまりの奇抜さから「エイプリルフール(4月1日)のネタなのではないか」と、疑いの視線を向けられてしまうという事態まで発生した。
夏の新商品「KFCポプシクル」を発表
そんな“前科アリ”のシンガポールKFCが初夏に合わせて発表したのが、「KFCポプシクル」という商品。
「ポプシクル(Popsicle)」は英語で「アイスキャンディー」や「棒つきアイスキャンディー」を意味するが、その名のとおり、KFCポプシクルもチキンに棒が刺さった形状となっている。
「ポプシクル」とうたっているからには、チキン味の冷たいアイスキャンディーなのかと思いきや、棒に刺さっているのはフィレ肉を使ったフライドチキン。
日本人の感覚から言うと、アイスキャンディーというより明らかに「串カツ」ではないのかとツッコミを入れたくなってしまうけれど…。
しかし、侮るなかれ。「KFCポプシクル」はただ単におなじみのフライドチキンを串刺しにしただけの商品ではない。
「バーベキューチーズ味」と「マーラ味」の2種類があるKFCポプシクルは、それぞれバーベキューソースとマーラソースがかかっており、その上にカリカリとした食感のチーズスプリンクルとマーラスプリンクルがトッピングされている。
ちなみに「バーベキューチーズ味」はなんとなく想像がつくかと思うが、マーラとは、唐辛子と山椒がミックスされたスパイシーなソースだそう。
一部では、棒の必要性を問う声もあるけれど、手が油で汚れがちなフライドチキンの食べ歩きには抵抗があるという人も串刺しになったポプシクルなら食べやすいので、ピクニックなど夏のレジャーシーズンにはピッタリ?
「ポプシクル」という呼び名には賛否あるが、発想としては面白い! いつか似たような商品が日本でも登場することに期待。(フロントロウ編集部)