『ブリジャートン家』シーズン2では主役が交代
『ブリジャートン家』は、19世紀のロンドン社交界を舞台に貴族たちの切なくも激しいロマンスや人間味あふれる葛藤を描いたNetflixオリジナルシリーズ。
貴族たちのあらゆるゴシップを社交界新聞に寄稿する謎の女性コラムニスト、“レディ・ホイッスルダウン”も登場し、その正体を暴こうとする謎解きも物語に絡んでくることから、「摂政時代版『ゴシップガール』」とも呼ばれて人気を博している。
現在、同シリーズのシーズン2の撮影がイギリスで進行中だが、新シーズンではシーズン1から主役が交代し、名門貴族であるブリジャートン家の長男アンソニーの恋物語を中心とした展開となることが発表されている。
『ブリジャートン家』は計9作(※)からなる米作家ジュリア・クインによる原作小説シリーズ『ブリジャートン シリーズ』にならい、シーズンごとにブリジャートン家の8人のきょうだいたちに主役の座がバトンタッチされていく予定。
※9作目は『幸せのその後で~ブリジャートン家後日譚~』と題されたスピンオフ作品
これは、原作ファンにとってはドラマが配信開始となった時点で予想できていたこと。しかし、シーズン1でダブル主演を務めたブリジャートン家の長女ダフネ役のフィービー・ディネヴァーとその恋の相手であるヘイスティング公爵ことサイモンを演じたレゲ=ジャン・ペイジの“化学反応”があまりにも素晴らしく、シリーズのヒットに大きく貢献したため、シーズン2にレゲが出演しないことが発表されると、多くの視聴者たちがパニックに陥った。
※以下、『ブリジャートン家』シーズン1のネタバレが含まれます。
サイモンの不在はどう扱われる?
レゲ演じるサイモンとフィービー演じるダフネはシーズン1の終盤で結ばれ、ダフネは念願だった子供を授かる。シーズン2では、それ以降の夫妻の物語が描かれることになるが、レゲが出演しないとなると、一体サイモンというキャラクターはどのように扱われることになるのか?
多くの視聴者が抱いている疑問にフィービーが口を開いた。
米The Wrapとのインタビューで、(物語の中で)彼について言及する機会はたくさんあると思う。あとは、(サイモンとダフネの)赤ちゃんもお目見えするよ」と、シーズン2でもサイモンは“大いに存在感を発揮する”と匂わせたフィービー。
この含みのある言い方だと、レゲがなんらかの形でサイモン役を再演し、カメオ出演する可能性も考えられるけれど、はたして?
フィービーは、自身が演じるダフネに関しては「よりブリジャートン家の家族との関係にフォーカスすることになる」とコメント。ジョナサン・ベイリー演じる兄アンソニーをはじめブリジャートン家のきょうだいたちを支えたり、励ましたりする役回りとなりそう。
フィービーは、シーズン2以降も「長い目で見たら、毎シーズン違うラブストーリーが展開されるというのはこのシリーズの醍醐味になると思う」「シーズンごとにそれぞれ個性があって、魔法もある」と期待していてほしいと語っている。
『ブリジャートン家』シーズン2には新キャストが続々加入。アンソニーと恋の駆け引きを繰り広げるケイト・シャルマ役にドラマ『セックス・エデュケーション』などで知られるシモーヌ・アシュリーが抜擢されたほか、その妹のエドウィーナ役にチャリスラ・チャンドラン、ケイトとエドウィーナの母レディ・メアリー役にシェリー・コン、ドラマ版オリジナルのキャラクターであるジャック役にルパート・ヤング、同じくドラマ版オリジナルキャラのセオ役にカラム・リンチ、そして、ブリジャートン家の父エドモンド役にはルパート・エヴァンスがキャスティングされたことが現時点までに発表に。また、シーズン3の制作も正式決定している。(フロントロウ編集部)