エミリー・ラタコウスキーがインスタグラムで公開した生後3カ月の子供との水着写真に非難のコメントが相次いだ。エミリーはコメント欄を閉鎖したものの、騒ぎはツイッターにまで拡大している。(フロントロウ編集部)

エミリー・ラタコウスキー、子供との水着写真に批判が集中

 モデル兼俳優として活動するエミリー・ラタコウスキーは、“セクシーな格好を人目に晒すことも女性の権利の1つであり、フェミニズム運動の一環である”という信念のもと、「神ボディ」とも称される抜群のスタイルをSNSなどを通じて惜しげもなく披露。2017年にランジェリー&スイムウェアブランドのInamorata(イナモラータ)を設立してからは、自らがモデルとなりプロモーション活動を行なってきた。

 2021年3月に夫で俳優兼映画プロデューサーのセバスチャン・ベア・マクラードとの第1子シルベスター・アポロ・ベアを出産したエミリーは、6月7日に誕生日を迎え30歳に。バースデーに合わせて家族とビーチリゾートに出かけたエミリーは、旅先で撮影したシルベスターとおそろいのプリントのInamorataの水着を着たツーショットをインスタグラムで公開した。

画像: ©Emily Ratajkowski/ Instagram

©Emily Ratajkowski/ Instagram

 するとこの写真に、一部の人々から厳しい指摘が。まだ生後3カ月のシルベスターを片腕で抱えるようにして抱くエミリーの“抱き方”が「危なっかしい」「落としそうで怖い」「もっと安定した抱き方をするべき」といったコメントが相次いだ。


コメント欄閉鎖もツイッターに飛び火

 これに気分を害したのか、エミリーは投稿のコメント欄を閉鎖。しかし、以前からエミリーがフェミニズムの名のもとにセクシーな写真を公開することに異論を示し、過去に何度かSNS上で言い争いを繰り広げたことがある英テレビパーソナリティーのピアーズ・モーガンがツイッターで「エミリー、その赤ちゃんの抱き方は間違ってる。何百万人もいる君のフォロワーはそれをマネすべきじゃない。もし(育児の)コツが知りたかったら喜んで教えてあげるよ」と、自身も4人の子を持つ親である立場から、皮肉っぽくコメントすると、これに賛同した人々が次々にエミリーの赤ちゃんの“抱き方”を批判。

画像: コメント欄閉鎖もツイッターに飛び火

 「子供をアクセサリーだとしか思ってないんじゃない?」「赤ちゃんよりも『自分を見て!』っていう承認欲求がこの抱き方から伝わってくる」と、もはや悪口や人格否定ともとれるツイートまで飛び出した。

 ここまでくると、シルベスターの身を案じるというよりも、れっきとしたマミー・シェイミング(育児批判)だが、この騒動に既視感があると感じた人は少なくないのではないだろうか?

 そう、ヘンリー王子の妻メーガン妃が、まだ生後2カ月だった第1子アーチーを連れて外出した際のパパラッチ写真が世間に出回った際にも、メーガン妃のアーチーの抱き方がおぼつかないとマミー・シェイミングの標的となった

画像: 2019年7月、アーチーを連れてヘンリー王子やウィリアム王子が出場したポロの試合を観戦に訪れたメーガン妃。

2019年7月、アーチーを連れてヘンリー王子やウィリアム王子が出場したポロの試合を観戦に訪れたメーガン妃。


専門家の見解は?

 赤ちゃんは通常、生後3~4カ月くらいにならないと首がすわらないため、抱くときは首や頭に手を添えて安定するようサポートしてあげる必要がある。でも、子供によっては生後2カ月で首が安定することもあり、発達の度合いにはかなり個人差がある。

 米カリフォルニア州サンタモニカにあるセント・ジョンズ・ヘルス・センターの小児科医局長ダネル・フィッシャーは、生後4カ月くらいまでの赤ちゃんは、確かに「まだ頭と首の筋肉が強化されている最中なので、頭を支えてあげることは重要です」としながらも、「赤ちゃんの抱き方にはいろいろな方法があります。みんながみんな同じ抱き方をしなくてはならないというわけではありません。赤ちゃんがしっかりと支えられていれば大丈夫です」と米Yahoo!Lifeにコメント。どこをどれだけ支えるかは、それぞれの赤ちゃんの発育次第であり、「赤ちゃんが何を必要としているかを分析して判断し、それに応じてサポートしてあげればいいのです」と続けている。

画像: 5月、抱っこ紐のうえからしっかりとシルベスターを支えるエミリー。

5月、抱っこ紐のうえからしっかりとシルベスターを支えるエミリー。

 一方で、オハイオ州立大学ウェックスナー医療センターの精神科医で女性の健康に関する専門家であるタマール・グール医師は、マミー・シェイミングもしくはダディー・シェイミングが新米ママやパパに与える精神的ダメージの深刻さについてこう語っている。

 「親になったばかりの人たちは、自分にとても厳しいんです。『はたして自分はちゃんとやれているのだろうか? 』と育児に対して自信がないなかで、他人から批判を受けるというのはかなり大きなダメージを被ります」。

 そのうえで、もしも誰かの育児に関して否定的な意見を持ったとしても、「どうか、その人や子供のために“言ってあげている”とは思わないでください」と、相当親しい間柄でない限り、他人の子育てについてあれこれ指摘するのは差し控えるべきだとコメントしている。

 バースデー休暇中のエミリーは、記事執筆時点では、マミー・シェイミングに対してはスルーしている。(フロントロウ編集部)

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