『チャーリーズ・エンジェル』撮影でルーシー・リューとビル・マーレイが口論に?
ドリュー・バリモアやキャメロン・ディアスと共に2000年代に映画『チャーリーズ・エンジェル』シリーズで主演を務めたルーシー・リューが、ファンの間で長らく囁かれてきた2000年公開の1作目『チャーリーズ・エンジェル』をめぐる噂について、21年越しに沈黙を破った。
その噂とは、同作の撮影中、ボスレー役で出演したビル・マーレイに嫌味を言われたことにアレックス役のルーシーが激怒し、ビルを殴ったのではないかというもの。
この噂については先日、同作で制作アシスタントを務めたショーン・オブライエンが21年越しに当時の状況を証言し、ルーシーはビルを殴ってこそいないものの、口論になったのは確かだと明かしたことはフロントロウでもお伝えした。
ルーシー・リューが噂について口を開く
今回、ルーシーは米Los Angels Timesのポッドキャスト『Asian Enough(原題)』に出演して、この噂について沈黙を破っている。アシスタントのショーンは先日、ビルが勝手に脚本を書き換えたことが一連の騒動のきっかけになったと語っていたが、ルーシーによれば、ビルが家庭の事情で不在にしていた時に他の人たちでシーンの見直しを行なったことがきっかけだったといい、ビルはセットに戻ってきた後でシーンに変更が加えられたことを知ると、「悪態をつき始めた」という。
ルーシーはビルの口から発せられた悪態の「詳細までは話さない」としつつも、ビルは「ずっと悪態をついていた」とした上で、「その時、『あれ、彼は私のほうを見てるみたいなんだけど』と私は思いました。彼が私にそんなことを言うなんて信じられませんでした。私は当時、あまり重要な役割を担っていなかったのですから。私は自分の肩越しに目をやりながら、『私の後ろの人に話しているのかな?』とまで思っていました。それで、『すみません。私に話してます?』と訊いてみると、そうだったのです」と振り返った。
「言われたことのいくつかは許せないものでしたし、容認できないものでした。ただじっと耐えて、それを受け入れるつもりはありませんでした。なので、私は自分を擁護するために立ち上がりました」と、ビルに立ち向かったことを認めた上で、ルーシーは次のように続けた。「どれだけ階級が低かろうと、出自がどこであろうと、見下してはいけませんし、他人を貶める必要はありません。私は大人しくしているつもりはありませんでしたし、その必要もありませんでした」。
ビル・マーレイとの間に遺恨はないとルーシー・リュー
そうした一件があった一方で、現在ではビルとの間に遺恨は残っていないといい、「ビル・マーレイに対しては何のネガティブな感情もありません」とルーシーは明かしている。「あれ以降も、彼とは『サタデー・ナイト・ライブ』での同窓会企画で会いましたが、彼はとても礼儀正しかったです。私はただ、じっと耐えて攻撃を受けっぱなしでいるつもりはないということです」。
番組のなかで、ルーシーは当時この騒動がどのように報じられたかも振り返っており、「あの出来事の後で覚えているのが、『私がこういうことをした』と報道されたことです。状況が反対側から捉えられて、『厄介なのは女性のほうだった』と自動的に捉えられてしまったことは驚きでした」と、発端となったビルよりも、女性である自身の行動のほうによりフォーカスが当てられたと回想している。
「私が彼を煽ったわけでも、対立や不安のきっかけになったわけでもなかったのに、どう(報じられ方を)逆転させればいいかが分かりませんでした。なので、もう数十年も前の話ですが、私は当時を鮮明に覚えていますし、忘れてはいません」。(フロントロウ編集部)