『ウォーキング・デッド』で因縁のニーガンとマギー。最終章で、命を奪い合う展開はあるのか…。(フロントロウ編集部)

『TWD』シーズン11、マギーとニーガンの関係

 全米で8月22日より放送開始となる大ヒットドラマ『ウォーキング・デッド』のシーズン11。10年以上にわたる歴史に幕を閉じる最終章となっており、そのエピソード数はシリーズ最多の全24話となっている。

 すべてのキャラクター、すべての展開に注目が集まる最終章だが、シーズン10後半からの流れもあり、とくにローレン・コーハン演じるマギーと、ジェフリー・ディーン・モーガン演じるニーガンの今後を、多くのファンは息を飲んで見守っている。

 夫グレンを殺され、ニーガンを殺したかったマギー。マギーがいない間に変化があったニーガン。2人の再会はなにを生むのか…。

ローレン・コーハンの思い

 その因縁の深さから、どちらかがどちらかを殺す可能性もある。そう考えているのはローレンもジェフリーも同じよう。ローレンは米EWのインタビューで、マギーというキャラクターについてこう分析した。

 「彼女はニーガンを殺すと仮定してみよう。そしてそれが、問題への解決策に見えると。もし彼女がそうするのなら、彼女は自分というものを完璧に手放したということになると私は思う。これはただ私が思ってることだよ。でも、どう2人が解決するのかということについて、なにか得るものがあると思う。
 そして、これはマギーが意識していることではないと思うけど、もし彼女がその暗い波を立て、彼女自身を飲み込ませるとしたら、そこで終わり。(ドラマ内での)この数年、生きるために苦悩し、地球を歩き、より良い人生を求め、生きる価値のある人生を求めた。それは終わりになる」

 ローレンの口ぶりからは、彼女自身はマギーにニーガンを殺すという選択は取ってほしくないと思っているように見える。またローレンは、マギーとグレンの子供ハーシェルの存在にも触れ、マギーはハーシェルのために戦っていくだろうと語った。

ジェフリー・ディーン・モーガンの思い

 また、ニーガンを演じるジェフリーも、2人の状況は危険なものであると考えている。

 最近では極悪人とは言えない立場になっているニーガンだが、過去に極悪行為をしたのは事実。ジェフリーは以前、「昔のニーガンが消えるとは言えないだろう。あれはいつでも彼の一部になる」と語っていたが、米TVLineのインタビューで、ニーガンとマギーが殺し合いになる可能性について言及した。

 「(シーズン11が始まる前までに)彼はみんなを助けてきたし、アルファを殺すために命をかけた。彼は良いことをしてきた。しかし突然マギーが帰って来て、ドラマのなかでの9年前に戻ってしまった。良くても不安定だ。彼女は彼を殺さなきゃいけなくなるかもしれないと思う。もしくは、彼が彼女を殺さなくてはいけなくなるかもしれない。とくに(最終章の)最初の2話ではね」

『ウォーキング・デッド』制作陣の思い

 『ウォーキング・デッド』のショーランナーであるアンジェラ・カンは、『The Walking Dead Season 11 Preview Special』のなかで、視聴者はニーガンが償おうとする姿を見てきたとしたうえで、「彼には今でもニーガンの側面がある」とし、ニーガンとマギーが抱えるテーマについて語った。

 「人は償えるのか?赦しというものはあるのか?許さなくてはいけないのか?謝罪はされうるのか?敵同士はともに生産的に行動できるのか、それとも敵同士はいつでも敵対するような行動を繰り返してしまうのか?これらの疑問には、簡単な答えはありません。これらは社会が抱えてきた問題であり、だからこそあの2人のキャラクターを掘り下げることは非常に興味深いと考えたのです」

 様々な思いが交錯する『ウォーキング・デッド』最終章。シーズン11は、全米で8月22日より放送開始。

(フロントロウ編集部)

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