マーベル・スタジオ最新作『シャン・チー/テン・リングスの伝説』の主演俳優シム・リウが、シャン・チー役に抜擢された当初、一部で容姿を批判する声があったことへの率直な思いを語った。(フロントロウ編集部)

シム・リムが容姿を批判する声に反応

 MCU初のアジア系ヒーローを主人公にした映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』で主演を務める中国系カナダ人俳優のシム・リウが、シャン・チー役に抜擢された当初、一部で「シャン・チーを演じるにはブサイクすぎる」などといった容姿を批判する声があがったことについて、米Men's Healthのインタビューで語った。

 2019年、シムがシャン・チーを演じることが発表されるや否や、中国のソーシャルメディアは荒れに荒れ、あるYouTubeチャンネルが、北京の路上で通りすがりの人にシムの外見を1〜10で評価してもらう動画(※現在は削除されている)を投稿するなど、ネットを中心に彼の容姿を侮辱する行為が目立った。

 「誹謗中傷をたくさん受けた。彼らは僕のSNSに中国語のコメントを残していて、僕はそれを翻訳するのが楽しみでならなかった。なぜなら、みんなが僕のことを応援してくれてると思ってたから。でも違った。実際には、『おまえの顔は犬の肛門ようだ。だからこの役にはふさわしくない』といったことが書かれていたんだ」

画像: シム・リムが容姿を批判する声に反応

 大人になってから、魅力的であることに執着していた時期があったというシムは、「自分が一番格好いいとか、一番背が高いとか、一番武術がうまいとか、そういうことを感じたことがなかった」からという理由で、シャン・チー役のオーディションを受けた時も自分にチャンスがあるとは思っていなかったと明かす。

 しかし、数年前に自分を卑下する気持ちを捨て、自分の価値と魅力を切り離すことを学んだ時に「最も自信に満ちた自分になった」と話すシムは、若い頃であればもっとダメージを受けていたかもしれないが、今回に関しては誰に何を言われようと自信が揺らぐことはなかったという。

 「自分はセクシーで、世界の頂点に立っていると感じる日もあれば、そうでない日もある。でも、何よりも今の僕は自分という人間、つまり自分のカリスマ性、ユーモア、魂といったすべてにおいて安らぎを感じることができる」

 こう語るシムは、「(シャン・チー役に)僕が選ばれたのは、キャラクターを演じる能力があると認められたからであって、容姿や武術の能力が理由ではないと自分自身で納得することができたんだ」とも語っている。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.