ゼンデイヤが「真のフェミニズム」について語る
ティモシー・シャラメと共演した新作映画『DUNE/デューン 砂の惑星』の公開を控えた俳優でシンガーのゼンデイヤ(25)は、フェミニストであることを公言しているセレブの1人。
今回、2021年10月15日に全国公開される『DUNE/デューン 砂の惑星』のプロモーションのために英Vogueとのインタビューに臨んだゼンデイヤは、今後の人生のプランについて語り、「『この時期にはこうしていたい。それから、この時期からはこうしていたい』ということを考えたことはないの。いつかは私も家庭を持つことになるけど、(目標として)年齢を定めるつもりはない。そうなる運命であるのなら、そうなるのだから」と、家庭を持つことに関しては、特に“〇〇歳までに”のような目標は定めていないと明かした。
ゼンデイヤは続けて、そうした自身の人生プランは“真のフェミニズム”と通じるものがあるとして、その定義については「自分に似ている女性、自分には似ていない女性、自分とは異なる経験をしている女性。つまり、黒人女性であり、トランス女性であり、あらゆる女性」を含む、インターセクショナル(※)なものでなければならないと説明した。
※インターセクショナリティ(Intersectionality):白人女性と黒人女性の直面する差別はカタチが違うように、様々な差別は交差しているという考え。
映画監督になって、主演には黒人女性を据えたいとゼンデイヤ
若手の黒人女性俳優として、『DUNE/デューン 砂の惑星』だけでなく、米HBOの人気シリーズ『ユーフォリア/EUPHORIA』やMCU映画『スパイダーマン』など、多くの注目作品に出演しているゼンデイヤは、同じ英Vogueとのインタビューで、“現代のアメリカにおいて黒人女性として存在するということについて、将来的に子供たちにどう説明するか?”という質問にも答えており、「壮大な質問だね」とした上で、「彼女たちに何を伝えるかは分からないな。希望としては、私が成し遂げてきたことや私の作品を見て、それを目にしてもらえたらと思う」と回答した。
ゼンデイヤは、芸術作品が黒人女性たちが置かれている状況を「変化させるきっかけ」になればと考えているとした上で、将来的には映画監督になりたいと考えていると明かして、「もし私がフィルムメーカーになることがあったら、私の作品の主演が必ず黒人女性になることは間違いない」と、監督として映画を作る時には必ず、ストーリーの制作機会が少ない黒人女性を主役に添えることを約束した。
ゼンデイヤは今年2月に米The New York Timesとのインタビューに臨んだ際にも、映画における黒人女性のレプリゼンテーションを高めるという目標についてコメントして、次のように語っていた。
「いつか自分が見たいと思うものを作れたら良いなって考えると、ワクワクする。黒人女性で見たいと思う役をね。楽しみだし、それが私の目標なんだ」。(フロントロウ編集部)