シリーズ最新作『マトリックス レザレクションズ』予告編が公開
世界中のファンが待ち望む『マトリックス』シリーズ第4作目のタイトルが『マトリックス レザレクションズ』に決定し、12月に公開となることが発表された。本作は、キアヌ・リーブス主演の大ヒットSFアクション。シリーズ20年ぶりの新作に期待が高まっている。
先日公開された予告編では、歳を重ねたネオとトリニティが記憶を失った状態で再会する様子が映し出される。また、前3部作を彷彿とさせるアイテムや映像、そして進化したCG技術には、感動を覚えずにはいられない。
ネオとトリニティは、2003年に公開されたシリーズの3作目『マトリックス レボリューションズ』で“死亡した”とされていたが、そんな2人が再び登場する理由について、監督を務めるラナ・ウォシャウスキーがベルリン国際文学祭で行なわれた、脚本に関するパネルディスカッションでコメント。
『マトリックス レザレクションズ』にネオとトリニティが再び登場する理由
「(本作の制作直前に)父が亡くなり、友人が亡くなり、そして母が亡くなった。そのような悲しみをどう処理したらいいのかよくわからなかった。そこまで近い存在で(死を)経験したことがなかったから。彼らの人生が終わることは分かっていても、それは本当に辛いことだった」と語ったウォシャウスキー監督。
続けて、「私の脳はいつも想像力を働かせ続けていて、ある夜泣いて眠れなかったとき、脳がこの物語を爆誕させた。私にはお母さんとお父さんがいなくなってしまったが、突然、ネオとトリニティという、間違いなく私の人生で最も重要なキャラクターが現れたんだ。この2人のキャラクターが再び生きているということは、すぐに慰めになった。とてもシンプルなこと。作品を見れば、『OK、こちらの2人が亡くなって、OK、こちらの2人を生き返らせる。なんていい気分なんだろう』という見方ができる」とコメント。
そして、「シンプルなことだけど、これこそがアートの役割であり、物語の役割。私たちを慰めてくれる」と、自身のアートに対する価値観も付け加えた。
実は、共に『マトリックス』3部作を作り上げた妹のリリー・ウォシャウスキーが本作に参加していないのは、両親の死が原因の一つ。リリーは別のインタビューで、ラナが『マトリックス レザレクションズ』の制作をすることを応援しつつも、自身は参加しない意思を明らかにしている。
「復活」という意味を持つ「レザレクションズ」という単語が付け加えられた『マトリックス』シリーズ最新作、『マトリックス レザレクションズ』は12月公開予定。(フロントロウ編集部)