2021年秋の話題映画『最後の決闘裁判』のニューヨークプレミアで、出演&脚本を務めたベン・アフレックをサポートするためにジェニファー・ロペスが見せた姿が可愛すぎた。(フロントロウ編集部)

『最後の決闘裁判』NYプレミアでJ.Loがベンを応援

 2021年秋の話題作、映画『最後の決闘裁判』の10月15日の日米同時公開を前にニューヨークプレミアが開催された。

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 プレミアには、本作で『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』以来24年ぶりに脚本でタッグを組んだベン・アフレックマット・デイモン、主演としての演技が絶賛されているジョディ・カマー、ドラマ『キリング・イヴ/Killing Eve』ぶりにジョディと再共演を果たしたハリエット・ウォルター、ベン&マットと共に脚本を担当したニコール・ホロフセナーなど、出演者やクルーが登場。

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 そんななか彼らと同じくらい注目を浴びていたのが、恋人であるベンを応援するために同伴者として出席した、シンガーのジェニファー・ロペス。2人は2000年代初期に婚約していたが、その後破局し、2021年に約17年ぶりに復活愛して話題を集めている。

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 映画界のスーパースターと音楽界のスーパースターのパワーカップルは人一倍フラッシュを浴びており、ジェニファーは美しいポージングでフラッシュに対応。ただ、その後の行動がかわいすぎた。

 フォトコールが終わって、本作で脚本も担当したベンが記者たちの前に立って映画のフェミニストなメッセージや共演者たちについて語り始めると、ジェニファーはサッと柱の後ろに隠れてしまった。通常、同伴者は後ろや横に数歩下がって待っていることが多いが、ジェニファーほどのスーパースターではカメラマンや記者も気になってしまう。そこで、ベンがスポットライトを100%受けるために、メディアからは見えない位置までわざわざ移動してじっと隠れていた。そんな可愛らしい姿を背後から捉えた写真が、ジェニファーのインスタグラムに公開された。

画像: ©︎Jennifer Lopez/Instagram

©︎Jennifer Lopez/Instagram

 ちなみにプレミア後、ベンとジェニファーはマットと彼の妻ルシアナ・ボザン・バロッソと一緒にダブルデートへ。本作で24年ぶりに脚本でタッグを組んだベンとマットだが、プライベートでの仲の良さは相変わらず。

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『最後の決闘裁判』の主人公は「知った瞬間に映画にしたくなるような人物」

 『最後の決闘裁判』は、14世紀にフランスに実在した女性マルグリット・ド・カルージュ(ジョディ・カマー)が夫ジャン・ド・カルージュ(マット・デイモン)の旧友であり、宮廷から寵愛を受ける家臣ジャック・ル・グリ(アダム・ドライバー)に性的暴行を受けたと訴え、勝った者が正しいと判断される決闘裁判を、歴史的に伝えられてこなかったアングルから伝える作品。

画像: 『最後の決闘裁判』の主人公は「知った瞬間に映画にしたくなるような人物」

 フランス最後の決闘裁判として歴史的に有名なこの出来事を、マルグリット、カルージュ、ル・グリの3者の視点から伝える本作の脚本制作において、黒澤明監督の『羅生門』からインスパイアを受けていることを明かしているマットは、「映画は3つの視点から語られていて、まず2人の男性(カルージュとル・グリ)の視点で話を導き、観客を2人の男性の間にある選択に引きつけ、そして2人の話では完全に無視されていた女性の世界(マルグリットの視点)を明らかにする、というアイディアでした。当時は、あるいは映画全般でその傾向があると言えるのですが、女性は個人ではなく(夫もしくは父親の)所有物とみなされていたため、彼女の視点で描かれる第3幕こそが、客観的真実になると思ったんです。なぜなら、彼女だけが、自分自身が人間だと理解して物語を語っている唯一の存在だからです。それが脚本の構造のアイディアでした」と、史実の中でも埋もれてきた女性視点の物語を、最大限効果的に描き出す手法として3部構成を用いたこと明かしている。

 さらに、本作の絶対的主人公であるマルグリットという実在の女性に対しては、「彼女は今まで聞いたことがないような素晴らしいヒーローで、知った瞬間に映画にしたくなるような人物です。彼女が持っていた信じられないほどの勇気、彼女が戦っていたもの、そして彼女が取った行動は本当に素晴らしく、讃えられるべきものなのです」と最大の賛辞を贈った。

 共同脚本に挑んだベンは「マットと一緒に仕事することは楽しかったですし、この映画をとても誇りに思っています」と製作の裏側を振り返りながら、その出来栄えを力強くアピール。共演者であり、本作でも特に重要な役どころであるマルグリットを演じたジョディ・カマーとル・グリを演じたアダム・ドライバーに対し「ジョディは素晴らしく、アダムは本当にすごい。登場人物の視点で描かれる物語の中では、演技の微妙な差によって本当の物語が現れてくるので、とてもデリケートな表現力が必要だったんです」と絶賛した。 

 ジョディはマルグリットを演じる上で、自分自身でもマルグリットという女性がどんな人物だったのかリサーチを重ねたそう。その中で「この役について調べていくにつれ、男性に関しては多くの情報が残されているのに対し、女性に関しては残された情報がとても少ないということにとても驚かされました」と、いかに女性の立場が無視されてきたのか、その事実にショックを受けながらも、「マルグリットという役を演じることで、この女性に“声”を与えることができるという点にとても惹かれたんです。彼女の立場に正義を与え、その物語を語ることはとても光栄でした。自分自身も励まされたし、皆さんにもそう感じてもらえたら嬉しいです」とマルグリットという実在した女性へのリスペクトを明かした。

 そんなマルグリットを演じるにあたり、3人の視点で物語が語られる3部構成を用いた本作では、同じ台詞の同じシーンを絶妙な演技で演じ分けなければならない。ジョディは「男性たちがそれぞれに思っているマルグリットを表現して、差し出していかなければいけなかったんです。その時、その時に彼らが必要としたマルグリット、という意味でもありますよね。誰かが私にこうあってほしいと思っている姿を演じ分けるなんて、たいていの映画では必要ありません。そういう意味ではとても楽しい体験でした」と撮影を振り返り、共演者も舌を巻くほどの離れ業を“楽しみながら”やってのけたという。

 1386年、百年戦争さなかに実際に執り行われたフランス史上最後の“決闘裁判”におけるマルグリットの真実を600年以上ぶりに伝える『最後の決闘裁判』は10月15日(金)より全国公開。(フロントロウ編集部)

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