『007』最新作は映像がすごい!
9月30日にイギリスで公開され、その後世界各国で続々と公開されている映画『007』シリーズの25作目『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』。キャリー・ジョージ・フクナガ監督がアメリカ人として初めて『007』シリーズの監督となり、6代目ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグの最終作となった本作は、ファンから高い評価を得ている。
そんな本作では、IMAXによって撮影された映像が40分間分使用されている。『007』シリーズがIMAXで撮影されたのは、本作が初。
「IMAXは映画がより美しくなる」と話し、「このカメラで撮影できたのは最高だった」と、その感激を明かしていたフクナガ監督は、可能であれば全編をIMAXで撮影したかったそう。しかしそこには、ある問題があったと米Colliderのインタビューで明かした。
/#キャリー・ジョージ・フクナガ 監督から
— IMAX_JAPAN【公式】 (@IMAX_JAPAN) October 1, 2021
60秒の熱いメッセージが到着!
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「IMAXは映画がより美しくなる。ボンド映画は通常美しいが、それをさらに高めている。ただでさえ伝説的なのに超越している」
これはもう…#ノータイムトゥーダイ は #IMAX で観るしかない�️♂️
動画はこちらをチェック▼ pic.twitter.com/IcS3tGs9MP
「すべてをIMAXで撮影したかったよ。そうしたかった、本当に。IMAXの問題は、世界に6台しかそのカメラがないことだね。だからノーランが『TENET テネット』を撮影し始めた時、彼はほとんどの…分かるだろう…。彼は全部(のカメラを)持ってった」
2020年に公開された映画『TENET テネット』のクリストファー・ノーラン監督といえば、SF映画の超人気監督であり、作品の映像の美しさや勢い、世界観は他に類を見ない。
そしてIMAXカメラは高額なうえに巨大で、アクション映画の撮影に使用されることは非常にレアだが、ノーラン監督は2008年公開の『ダークナイト』で当時世界に4台しかなかったIMAXカメラをアクションの撮影に使用し、しかも1台を破壊! もはやさすがとしか言えないノーラン監督のこの逸話は映画ファンの間では有名で、フクナガ監督も、そんなノーラン監督を前にはIMAXカメラを諦めるほかなかったよう。
フクナガ監督の話を聞いたインタビュアーも、「彼(ノーラン監督)はそういったことについては所有権がありますよね(笑)」と笑いをこらえられなかった。それに対して「そうなんだよ…」と答えたフクナガ監督の態度からは、仕方ないとは思いながらも、残念に思っている様子が見て取れた。
とはいえ、40分間のIMAXの映像はある『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、ぜひ劇場で見たい。
(フロントロウ編集部)