2010年代における最も偉大なアーティストとなったドレイク
今年9月に通算10作目となる約3年ぶりのアルバム『Certified Lover Boy(サーティファイド・ラヴァー・ボーイ)』をリリースした、カナダ出身のラッパーであるドレイク。
全米アルバムチャートの1位を獲得した同作は、リリース初週に10億回以上のストリーミングを記録し、2021年発売作品として初週最もストリーミングされたアルバムの記録を更新。さらに、同作からのシングル「Way 2 Sexy」が首位にランクインした9月18日付の全米シングチャートのトップ10には、なんと9曲を送り込むという快挙を達成した。
今年5月に開催されたビルボード・ミュージック・アワードでは、過去10年間で最も活躍したアーティストに贈られるアーティスト・オブ・ザ・ディケイド賞を受賞するなど、今やラップシーンのみならず、ポップミュージックシーンの頂点とも言える位置に君臨しているドレイクだが、下積み時代には、ラッパーとして見栄を張るために無理をしていたこともあったという。
ドレイクがかつてのレンタカーを自分のものに
先日、ドレイクは10月24日に35歳の誕生日を迎えたことを受けてインスタグラムを更新。そのなかで、地元トロントでの下積み時代に、経済的に無理をしてでも、見栄を張るために高級車であるロールス・ロイスのファントムをレンタルして乗っていたことを打ち明けた。
「2007年には、このロールス・ロイスのファントムをレンタルして、俺たちは成功する運命にあるってことを周囲に示すために取り繕っていたんだ。当時は体裁を保つために、月に合計で5,000ドル(約46万円)をかき集めて支払っていた」とドレイクはインスタグラムに綴っている。「これを運転してオタワまで(ラッパーの)ベリーや(トロント出身のザ・ウィークエンドらが所属するレーベル“XO”の共同設立者である)キャッシュに会いに行ったし、モントリオールでやった俺の初めてのショーにもこれで向かった」。
「物質主義のために金銭面を危機に晒すことは勧めない」とフォロワーたちに向けて綴ったドレイクは、見栄を張ろうとしていた当時の自身の心境を次のように振り返った。「俺は今、これが理想を現実にするための究極の方法だったということに気がついたんだ。俺が必要としていたのは、自分は自分が望むものを何だって手に入れられるということをこの目で実感するために、実際にそれを目にし、感じることだった」。
レンタルして乗っていた当時の動画をインスタグラムに投稿したドレイクは、35歳の誕生日に、マネージャーであるフューチャー・ザ・プリンスがプレゼントとしてこの車をプレゼントしてくれたことをファンに報告。「2021年の今日、ブラザーであるフューチャー・ザ・プリンスが、実際に俺が無理して乗っていたその車を探し出してくれて、それをプレゼントしてくれた。俺のものになったんだ」とドレイクは続け、ファンや友人への感謝の言葉を綴った。
「理想を現実にすることを達成したのさ。愛やあたたかい言葉、プレゼントやメッセージ、DMをくれたみんな、ありがとう。愛されているだけでなく、心から存在を感謝してもらえていると感じる。それこそが、俺が必要としていた唯一の贈り物なんだ」。
35歳になったドレイクが、プレゼントされたファントムと共に写った写真も併せてアップされたこの投稿には、トロントの同胞であるザ・ウィークエンド(31)もいいねしている。(フロントロウ編集部)