プロが勧める、腸活のための運動
ここ最近日本でも話題を呼んでいる腸活。腸内フローラとも呼ばれる腸内細菌を整える腸活は、美容や健康にさまざまなメリットがあると注目を集め、トレンドのキーワードに。そんな腸活といえば、食事やサプリメントなどで取り入れるのが定番だけれど、じつは運動にも腸活につながるものがあるのだとか。
その運動とは、ウォーキング。でもただ歩けばいいというわけではなく、いつ歩くかというのが重要だそうで、プロがオススメするのが朝。
カリフォルニア州の登録栄養士であり、自身のウェブプラットフォーム「Golden Guts Nutrition」で栄養指導も行なうブライアンナ・ピースは、「ウォーキングなどの軽い運動を朝に取り入れると、腸内環境の改善を目指せる」と米Well+Goodで説明。
でも、なぜ“朝”なのだろうか?
朝のウォーキングが“ぜんどう運動”を活発に
朝のウォーキングが腸にいい理由についてブライアンナは、「ウォーキングは、腸を刺激して排便に大切な“ぜんどう運動”を活発にしてくれる。これを朝取り入れることで、その後長時間消化のよい状態が続きやすくなるから、朝のウォーキングがオススメ」と話した。
ぜんどう運動とは、腸が収縮と弛緩をくり返して消化した食べ物を移動させて、体外に排出する運動のこと。この運動が低下すると、便秘がちになって腸内環境も悪くなりやすいため、腸活には欠かせない働きだと言われている。そんなぜんどう運動を促すウォーキングを朝取り入れることで、消化不良などが起こりにくく、正常な腸の働きを保てるのだという。
消化器病専門医のニケット・ソンパル医師もブライアンナの意見に同意。ソンパル医師は「歩くだけでお腹の筋肉が収縮してガスや便が押し出されて、腸内環境の改善につながる」と説明した。
ちなみに朝のウォーキングは、ほかにも嬉しいメリットがたくさん。朝のウォーキングには、睡眠の質の改善や集中力のアップ、活力の向上、ストレスの緩和などさまざまな効果が期待できると言われている。
腸活が気になる人は、食べ物だけでなく、運動からのアプローチも取り入れてみては。(フロントロウ編集部)