約3年前に起こったカニエとドレイクのバトル
カニエ・ウェストとドレイクは、2018年に当時ドレイクが極秘でアルバム『スコーピオン』の制作を進めるなかカニエがドレイクに提供するはずだった曲「Lift Yourself(リフト・ユアセルフ)」を自分の楽曲としてリリースしたことが原因で絶縁状態に。
一時はドレイクに謝るために「謝罪行脚」をするとまで言っていたカニエだが、それまでずっとSNS上での謝罪を無視し続けてきたドレイクがしれっと曲の使用許可を求めてきたことにブチギレて、100件以上のツイートを怒涛の連続投稿してドレイクを罵倒。
その後カニエはドレイクと“和解”したことを報告しているが、実際に何年にもわたって不仲が続いており、2021年に入ってもドレイクがトリッピー・レッドとコラボした楽曲「Betrayal」でカニエが何度もアルバム『ドンダ』のリリースを延期していることを揶揄したり、一方でカニエがドレイクの住むカナダの自宅の場所が記されたグーグルマップの写真をインスタグラムで公開したりと、バトルは続いていた。
カニエとドレイクがついに完全和解か
しかし先日カニエが自身のレーベルを持ち、プロモーターとしても活動するJプリンスのツイッターで、「ドレイクとの間で続いている言い合いに言及するために、このビデオを作っている。僕もドレイクもお互いを非難してきたが、そろそろそれを収束させる時が来たんだ」と、完全に和解しようとドレイクに提案。
I met with @kanyewest night in Htown at the Rothko Chapel. It wasn’t in my plans to meet him there but I must say I’m glad I didn’t allow a worship place for God to detour our meeting. pic.twitter.com/GM9FIN80Uj
— J Prince (@jprincerespect) November 8, 2021
というのも、終身刑で服役中のギャングであるラリー・フーバーの釈放を求めるパーティーが12月7日に開催されるのだが、カニエはスペシャルゲストとしてドレイクに出演して欲しいから。
そのためカニエは「12月7日に、ドレイクにはスペシャルゲストとしてステージに参加してもらい、今年の2大アルバム(『Certified Lover Boy』と『Donda』)をロサンゼルスで行なわれるライブで共有して欲しいとお願いしている。最終的な目的は、ラリー・フーバーを解放することだ。このイベントはこの問題への認知を広げるだけでなく、僕らがプライドを捨てて一丸となったときに、どれだけ多くのことを成し遂げられるかを、世界中の人々に証明してくれると信じている」とコメントし、ドレイクに訴えかけた。
ただ相手は、犬猿の仲と言われるドレイク。今回も無視されるだろうと思われていた矢先、ドレイクが1本の動画を自身のインスタグラムにアップ。
その動画には、なんとカニエとドレイクが肩を並べている姿が。ドレイクはカニエの肩に腕をまわし、2人は満面の笑みを浮かべながらノリノリ。今度こそ完全に和解したかのような様子を見せた。
そしてJプリンスは、カニエとドレイクと3人で撮影した写真をSNSにアップし「昨日のカナダでの夜はなんて美しい夜だったんだ。12月9日に一緒に歴史を作ろう。ラリー・フーバーの釈放コンサートで」とキャプションをつけた。
Jプリンスのツイッターによると、当初12月7日に開催される予定だったラリー・フーバーの釈放を求めるパーティーは、12月9日に変更になったよう。ツイッターでは「一緒に歴史を作ろう」と言っているため、カニエとドレイクが同じステージに立つというミラクルなシーンが見られそうな予感。(フロントロウ編集部)