『DUNE/デューン 砂の惑星』に登場しなかったキャラクター
フランク・ハーバートによる時代を超えて愛されるSF小説『デューン 砂の惑星』。その壮大さから映像化は不可能だと言われてきたが、2021年に、映画『メッセージ』や『ブレードランナー 2049』でその映像美に定評のあるドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映画化し、大ヒットを記録。本作は、原作の前半を映像化したものであり、続編となる後半を映像化した映画の制作も決定している。
ヴィルヌーヴ監督による『DUNE/デューン 砂の惑星』では、ティモシー・シャラメ演じるポールやゼンデイヤ演じるチャニ、レベッカ・ファーガソン演じるレディ・ジェシカや、ステラン・スカルスガルド演じるウラディミール・ハルコネン男爵など、数多くの人気キャラクターが登場し、その外見や演技は、原作ファンも映画ファンも納得させる完成度だった。
一方で、ただ1人、ファンがどうしても気にかかっていたキャラクターがいる。それは、フェイド・ラウサ!
フェイド・ラウサは誰が演じるのか…
ウラディミール・ハルコネン男爵の甥であり、ラッバーンの弟。そしてハルコネン家の跡継ぎであるフェイドは、ポールを脅かす宿敵。
1984年に公開されたデイヴィッド・リンチ監督による『デューン/砂の惑星』では、ミュージシャンで俳優のスティングが演じ、そのスタイリッシュな存在感は、ポールをも上回る印象を残した。
しかし『DUNE/デューン 砂の惑星』ではフェイドを演じる役者の情報はなく、公開されるまで、サプライズで登場するのではないかと予想するファンは後を絶たなかったが、結局のところラッバーンのみが登場。
そのことから、ヴィルヌーヴ監督はハルコネン男爵の甥をラッバーン1人にするという設定にしたのかという解釈も広がっていたが、ここで朗報。
フェイドは、パート2で登場する! ヴィルヌーヴ監督が、英Empireで明かした。
「もちろん。これは、個人的に決めた選択なんだ。最初のパートを紹介するために、充分な数のキャラクターが登場した。だからフェイドはパート2までキープしておくほうがエレガントだろう。もちろん彼は、パート2において、すごく、すごく重要なキャラクターになるよ」
フェイドは、ポールと同じくらい重要なキャラクターと言っても過言ではない。ヴィルヌーヴ版では誰が演じることになるのか。また、フェイドが登場するとなると、シャッダム四世なども描かれるのだろうか。そのキャスティングに注目が集まる。
監督は過去に、続編はゼンデイヤが演じるチャニが「物語の主人公になる」とも話しており、パート2はまた変わった雰囲気になる可能性がある。しかしそれこそ、小説『デューン 砂の惑星』を原作とした映画作品というものだろう。
(フロントロウ編集部)