第64回グラミー賞で最多となる11部門にノミネートされたジョン・バティステ。主要部門の年間最優秀レコード賞と年間最優秀楽曲賞にノミネートされた「FREEDOM」を、最優秀ミュージックビデオ部門にもノミネートされたそのMVと共にピックアップ。(フロントロウ編集部)

第64回グラミー賞で最多ノミネーションを獲得したジョン・バティステ

 日本時間11月24日に来年の第64回グラミー賞のノミネーションが発表され、米ルイジアナ州ニューオーリンズ出身のミュージシャンであるジョン・バティステ(35)が11部門でノミネートを獲得して、今年の最多ノミネーションとなった。

画像: 第64回グラミー賞で最多ノミネーションを獲得したジョン・バティステ

 ジョンは今年3月にリリースした最新アルバム『ウィー・アー』が主要部門の年間最優秀アルバム賞にノミネートされ、同作に収録されているシングル「FREEDOM」が同じく主要部門である年間最優秀レコード賞と年間最優秀楽曲賞の両方にノミネート。加えて、最優秀R&Bアルバム部門や最優秀トラディショナルR&Bパフォーマンス部門、最優秀ミュージックビデオ部門のほか、ジャズやアメリカン・ルーツの部門、劇中歌やエンドソングを担当したディズニー&ピクサーのアニメーション映画『ソウルフル・ワールド』のサウンドトラックで最優秀サウンドトラック・アルバム作曲部門にもノミネートされた。

 ミュージカルの大御所であるライオネル・バティステとハロルド・バティステを叔父に持つジョンは既に、『ソウルフル・ワールド』のサウンドトラックでゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞の両方を受賞している実力者。ジョンはマルチな才能を活かしてバンド活動も行なっており、自身がリーダーを務めるバンド、ステイ・ヒューマンはアメリカの人気トーク番組『ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア』の音楽を担当している。

「FREEDOM」はミュージックビデオにも注目

 来年のグラミー賞で年間最優秀レコード賞と年間最優秀楽曲賞の両方にノミネートされている「FREEDOM」は、ミュージックビデオが最優秀ミュージックビデオ部門にもノミネートされており、ビデオにも注目したい。

 ジョンはApple Musicとのインタビューで「FREEDOM」のミュージックビデオについて、「昔ながらの映画」を意識したと語る。「昔の映画を思い浮かべると、黒人男性と白人女性の組み合わせは登場しないし、黒人同士の交際も描かれないし、特定の役には女性が起用されていなかったと思う」と、昔の映画では白人男性以外のレプリゼンテーションが不十分だったとしたジョン。

 そうした時代において、「ジェームス・ブラウンやエルヴィス(・プレスリー)が腰をツイストさせて踊ったとき、彼らは人々が保持し続けていたもののロックを解除してみせた」と、2人のレジェンドたちが成し遂げた功績を称えた上で、「彼らは自由の先導者となり、人々は彼らの動き方やステージでの表現の仕方を目にすることになったんだ。それが人々にとっての憧れになったんだよ」と続けて語り、「FREEDOM」のミュージックビデオでは、2人のダンス表現にオマージュを捧げたと説明した。

 ジョンの地元であるニューオーリンズで撮影された「FREEDOM」のミュージックビデオはこちら。

 歌詞に目を向けると、「FREEDOM」は“どんな人でも輝ける自由”を歌った曲となっていて、「僕がこうやって身体を動かすとき/なぜだか分からないけど/自由を感じるんだ」「さあ、君の番だ/君も輝けるよ/もし君が輝けば 僕も輝くから」と歌われている。

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