キアヌ・リーブスはなぜ『スピード2』に出演しなかった? その理由とは。(フロントロウ編集部)

キアヌ・リーブスが『スピード2』に納得できなかった理由

 1994年に公開され、主演のキアヌ・リーブスを世界的スターへと押し上げた映画『スピード』。サンドラ・ブロックとキアヌのペアは人気で、プライベートでも2人が仲が良いことは知られているが、1997年に公開された続編『スピード2』では、キアヌは出演しなかった。

 キアヌが演じたジャックを別の俳優が演じるという手法ではなく、ジェイソン・パトリック演じるアレックスが、サンドラ演じるアニーの新恋人として登場したことは良かったが、キアヌが抜けた穴は大きく、作品の評価は低く、興行成績的にも失敗に終わった。

 キアヌは『スピード』の後、『マトリックス』3部作や『スウィート・ノベンバー』といった数々の作品に出演し、ハリウッドで確固たる地位を築いたが、『スピード2』の出演を蹴ったことで、その後約15年もの間、配給会社の20世紀フォックスと仕事をすることはなかったと過去に米GQのインタビューで振り返っている。

画像: ⒸUnited Archives/Impress/United Archives

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 それでもなお『スピード2』に出演しなかった理由として、脚本が好きではなかったことを米トーク番組『Jimmy Kimmel Live!』のなかで明かしていたが、このたび、米CNNのインタビューでさらにその詳細を明かした。

 「当時は、脚本に心を動かされなかった。サンドラ・ブロックとは本当に一緒に働きたかったし、ジャック・トラヴェンを演じるのも大好きだったし、『スピード』が大好きだ。でも、豪華客船?制作に携わったアーティストに異論はないが、当時はそれが正しいとは感じられなかった」

 作品の舞台が豪華客船になったことが、キアヌが気に入らなかった点だった! 『スピード』では、故デニス・ホッパーの怪演が光った頭が切れる爆弾魔との、バスや電車での闘いが観客の心をスクリーンにくぎづけにした。

 舞台が豪華客船では、あまりに雰囲気が変わってしまうと思ったのだろうか。キアヌだったら舞台が豪華客船でも、続編はヒットしていたかと考えてみるもの面白い。


じつは、『スピード2』は監督もやりたくなかった!

そんな『スピード2』は、じつはヤン・デ・ボン監督も制作したくなかったことを明かしている。それでもなお制作した理由には、大人の事情があった…。

 「僕は基本的に続編がそこまで好きじゃない。(『スピード2』の制作は)契約で続編を作ることになっていたから。やらなくてはいけないのであれば、キャストたちも戻ってきたがってくれないとね。さもなければまったく新しい映画を物語らなければいけない。
 1作目では彼が中心であり、彼についてであり、ヒーローとしての彼のなかにある小さな気まずさについてだった。そして、ヒーローという立場にいることの気まずさは…、彼にすごく良く働いただろう。でも他の俳優では上手くいかないんだよ。そして同じような雰囲気を取り戻すことも難しい」

 正直に言って、『スピード2』がコケるのは、制作前から分かっていたことだったのかもしれない。

(フロントロウ編集部)

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