イケメンを演じることが多いジェイコブ・エロルディ
Netflixのオリジナル映画『キスから始まるものがたり』シリーズでノア役に抜擢されて世界的にブレイクを果たし、先日、シーズン2の予告編が解禁された米HBO MAXの人気ドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』ではメインキャラクターの1人であるネイトを演じているジェイコブ・エロルディ(24)。
ちなみに、ジェイコブはプライベートでもモテ男として知られ、これまで、モデルのカイア・ガーバーやゼンデイヤらと交際歴がある。最近まで交際していたカイアと11月に破局したジェイコブはつい先日、オリヴィア・ジェイドとの熱愛説も浮上した。
ショービズ界における“ルックス重視”に苦言
その端正なルックスをいかし、肉体改造を行なって筋骨隆々な身体を作った上で、いわゆる“イケメン”キャラクターを演じることが多いジェイコブだが、彼はそうした経験を通じて、ショービジネスの世界においていかにルックスが重視されているかを実感したという。
ジェイコブは米Men’s Healthとのインタビューで、そうしたキャラクターを演じたことが自身に与えた影響について、「そうした映画で人々の印象に残るのは、自分の体格や体型だということがすぐに分かったよ。世の中にいるあらゆる年齢の人たちが、自分の見た目の話しかしたがらないんだよ」と語り、自分のルックスの話題しか話題にならないと感じているとした。
続けて、「男性に関して、こういうことは話題になっていないと思う」とジェイコブ。世の中で頻繁に議論されているトピックではないと問題提起した上で、「夜に(悩みすぎて)寝れなくなってしまうようなものではないけど、間違いなくフラストレーションは溜まるよ」と打ち明けた。
ジェイコブは実際に現場でハラスメントにも遭ってきたこともあるといい、「撮影へ向かい、着替えようとすると、誰かが『いいねえ、見てよ』なんて言うんだ。僕が女性に、『すげえな、そのウェスト最高だよ!』なんて言うところを想像してごらんよ」と告白。現実世界では、未だに女性たちの多くがこうしたセクシャルハラスメントを経験しているが、ジェイコブはショービジネスの世界での自身の経験を語り、その不適切さに苦言を呈した。
加えて、人のルックスが重視されることの背景には、映像作品のなかでそうしたことが問題として描かれていないことも一因としてあると考えているとして、「僕は決してそんなことはしないけど、スクリーンでそういうものを目にした人たちは、そういうことをしても大丈夫だって思ってしまうんだろうね」と、適切なレプリゼンテーションの重要性を指摘した。
インタビューのなかで、ジェイコブはマッチョな体型が自身の“理想の体型”としてもてはやされてしまうことの危険性についても触れており、「自分の体型に過度の自信を持ってしまうのは危険だよ。身体は劣化していくんだからね」と、ありのままの体型を受け入れられなくなってしまう可能性があるとした。
ジェイコブは以前にもこうしたトピックについて問題提起をしており、昨年には米Men’s Healthとの別のインタビューで、『キスから始まるものがたり』で自身のマッチョな体型に注目が集まったことについて、「みんなが自分の体についてばっかり話題にしようとする世界に投げ込まれた感じで、すごく嫌だった。自分ではぜんぜん世間で言われている風には思ってないし。ただ自分を証明したい、俳優として名を知られたいっていう思いで頑張ってただけ」と本音を語っていた。(フロントロウ編集部)