ジェンダーレスなネイルと香水を発売したタイラー・ザ・クリエイター
今年6月にリリースした通算6作目の最新アルバム『コール・ミー・イフ・ユー・ゲット・ロスト』が来年の第64回グラミー賞で最優秀ラップ・アルバム賞にノミネートされるなど、アーティストとして高い評価を得ている傍ら、ファッションブランド、ゴルフ・ワン(GOLF WANG)を手がけるなどデザイナーとしても活躍しているタイラー・ザ・クリエイターは今月、自身が手がけるブランドであるゴルフ・ラ・フルール(GOLF le FLEUR)より新たなコレクションを発表。
今回ゴルフ・ラ・フルールから発売されたのは、ジョージア・ピーチ、ジュネーヴ・ブルー、グリッターの3色からなるネイル・ポリッシュのコレクションや、「フレンチ・ワルツ(French Waltz)」と銘打たれた香水などの、“ジェンダーレス”なアイテムたち。
フレンチ・ワルツには、ジャスミンやマンダリン、レイシ、梨などの香りが使われており、ホームページでは「庭でぼんやりと過ごしながら、太陽をタオル代わりに湖の水を乾かしている時」のような香りと説明されている。
また、ネイル・ポリッシュについては、ジェンダーレスという点もさることがら、高齢と思われるモデルの手を商品写真に起用するなどして、“ネイルに年齢は関係ない”というメッセージを打ち出したことも評価された。
タイラー・ザ・クリエイターがジェンダーレスな製品への批判に反論
今でこそ、ジェンダーレスな製品を発表するブランドも増えているが、タイラーのもとには、ジェンダーレスな製品を発売することを快く思わない、昔ながらの考えを持つ人たちからの批判も寄せられるという。
今回、タイラーは米Blackbird Spyplaneのニュースレターのなかでそうした批判についてコメント。自身の香水に寄せられる批判を例に挙げて、次のように反論した。
「ただの香りだろ。香りの良し悪しが俺のアソコとどう関係しているんだよ? 人々は、『いやいや、昔は…』みたいなことを言うけど、俺は今の話をしているんだ。過去に執着するのは終わりにしなよ」
近年、男性セレブたちは続々とネイル業界やビューティー業界に参入してきており、ラッパーのマシン・ガン・ケリーがUN/DNというブランドを立ち上げてユニセックスのネイルポリッシュを発売したほか、ハリー・スタイルズはネイルポリッシュやスキンケア商品などを含むビューティーブランドPleasingを立ち上げている。(フロントロウ編集部)