ビリーのツアーがスタート
ビリー・アイリッシュは、2020年3月からデビューアルバム『WHEN WE FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?』を引っさげてワールドツアーを行なう予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大により、3公演を行なった後で残りの全米ツアーを延期することを発表。そのため、来日公演も中止となった。
そんなビリーは、セカンドアルバム『Happier Than Ever』を引っ提げて2月からワールドツアーを開始。
コンサートでは、『Happier Than Ever』に収録されている楽曲はもちろん、大ヒットした楽曲「Bad Guy」や「Bury a Friend」などもパフォーマンスされ、計20曲以上をパフォーマンス。
アトランタで行なわれたコンサートでは、公演中にビリーが一時コンサートを中断する事態が発生した。
苦しんでいるファンを見つけてビリーが動く
ビリーの久々のコンサートということで、ファンのボルテージはマックス。そのため、あまりにテンションがあがりすぎ、前へ前へ行こうとして最前列のファンが押しつぶされそうになるハプニングが発生。
この様子をたまたま目撃していたビリーは、公演を一時中断。そしてファンに一歩ずつ下がるようにお願いしたよう。このコンサートに居合わせたファンは「その子を一般席から助け出し、無事であることを確認しました。その後、ビリーは人々が苦しんでいることに気づき、みんなに一歩下がって場所を確保するように頼んだんです。突然、人々が吸入器を求め始め、別の少女は息をするのに苦労していました。ビリーはすべてを止めたんです」と当時のことを米E!Newsに語った。
さらに他の動画では、ビリーが吸入器をスタッフに求めている姿や「みんな、その子に少し時間をあげてください。まわりに集まらないであげてください」や「私はみんなが大丈夫なのを待ってから続けます」と、ファンの体調を気にかける姿が映し出されていた。
2021年11月には、トラヴィス・スコットが開催したアストロワールド・フェスティバルで前方に人が押しよせて10名が死亡。途中で異常を察知したトラヴィスが何度かパフォーマンスを中断するシーンはあったものの、その後もパフォーマンスを続けて批判を受けた。群衆が集まるとそのような悲劇が起きかねないだけに、ビリーはしっかりとコンサートを中断して、安全が確認されるまでパフォーマンスを完全に中断。この姿には称賛の声が挙がった。(フロントロウ編集部)