トム・ホランド、『スパイダーマン』3部作に誇り
MCUの『スパイダーマン』3部作の最終章である『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、トム・ホランドによるスパイダーマン(ピーター・パーカー)、ゼンデイヤによるMJ、ジェイコブ・バタロンによるネッドたちの愛すべきキャラクターたちによって大ヒット。全米累計興行収入は歴代4位を記録した。
一方で、スーパーヒーロー映画はなかなか映画賞のメイン部門の受賞には至らないことは有名。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、アカデミー賞作品賞にノミネートされてほしいという声は広がっていたが、残念ながらその願いは叶わなかった。
しかし、主演のトムはアカデミー賞にそれほど熱視線を注いではいなかったよう。ノミネーションが発表される前に応じた米FOX 5 Washington DCのインタビューで、彼はこんな思いを口にしていた。
「僕たちは本当にこの映画を誇りに思っています。もちろん、アカデミー賞にノミネートされたら大きな名誉ですが、僕たちはそれによって自分たちの価値を確かめたくはありません」
約100年続くアカデミー賞は映画賞として有名だが、それだけが作品の価値を決めるものではない。『スパイダーマン』が世界中から愛されているという事実は、映画賞に負けない価値を持つだろう。トムはさらに、こう続けた。
「人々からもらう愛によって、自分たちの価値を確かめたいです。今のところ、それは非常に大きなものです。だから僕は、この映画とこのキャラクターで、自分が達成したかったことはすべてやり遂げました」
『スパイダーマン』シリーズはピーターの成長を描いたが、彼を演じたトムの成熟した発言にも、なんだか胸が熱くなってしまう。
(フロントロウ編集部)