2022年の第94回アカデミー賞で、ついにファンも投票することができる非公式部門が誕生。(フロントロウ編集部)

アカデミー賞でファン投票が可能に

 1年に1度開催される映画の祭典アカデミー賞は、映画芸術科学アカデミーが主催し、2022年で第94回目を迎える。アカデミー賞は、映画芸術科学アカデミーの会員である約1万人の投票によって決まり、まず、ノミネーションリストのためにノミネート投票が行なわれ、その後、ノミネートされた作品だけを対象とする本投票が行なわれる。

 アカデミー賞においては会員以外の映画ファンは投票できないため、多くの人から愛される作品であってもノミネートされないことも多々ある。

 しかし2022年は、映画ファンも参加できることになった!

 映画芸術科学アカデミーによると、ツイッターで #OscarsFanFavoriteというハッシュタグとともに、2021年に公開された映画でお気に入りのタイトルをツイートすれば投票完了。開催現地時間2月14日の月曜日から3月3日までで、最も投票された作品が3月27日に開催される授賞式で発表されるそう。

 また、投票者のなかから3名が選ばれ、2023年のアカデミー賞に参加できることになるという。

画像: アカデミー賞でファン投票が可能に

 さらに、ツイッターユーザーはお気に入りのシーンも選べることになる。こちらの投票に使われるハッシュタグは # OscarsCheerMoment で、こちらも授賞式で発表される。

 こちらの投票に参加したファンのうち5名にプレゼントされる特典も豪華で、自身が選んだ映画館に1年間無料で通い放題、ストリーミングサービスの会費が無料になるほか、アカデミーミュージアムのショップで特別アイテムがもらえるという。

 投票は、1日に最大20回が可能。ファン投票によって選ばれた作品とシーンは、アカデミー賞において正式な部門の受賞作として扱われるわけではないが、アカデミー賞は毎年ツイッターで大きく盛り上がるため、多くのファンがさらに楽しめることになる。

 2022年のアカデミー賞をめぐっては、MCU『スパイダーマン』3部作の最終章『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』をノミネートしてほしいという声が大きくなっていたが、実現せず。そのため、ファン投票のお気に入り作品は『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』になるのではないかという予想が多くあがっている。

 じつはアカデミー賞では、2019年に「最も人気だった作品部門」を設立しようとする動きがあったが、会員や批評家から反対を受けて実現しなかった。

 しかし、新たな形で比較的若い世代の参加を盛り上げることとなったアカデミー賞。映画芸術科学アカデミーのメリル・ジョンソン氏は、「今年の授賞式に向けてTwitter社と提携し、熱心で楽しんでいるデジタル世代の観客を盛り上げる努力ができることを嬉しく思っています。これらの盛り上げを通じて、世界中のソーシャルメディアユーザーはリアルタイムでショーに参加し、コミュニティを見つけ、これまでできなかった方法で体験の一部になるという、より多くの機会を得ました」とコメントしている。

(フロントロウ編集部)

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