Photo:ゲッティイメージズ、スプラッシュ/アフロ、Instagram
元祖スーパーモデルのリンダ・エヴァンジェリスタが、整形失敗を告白して以降、初めて雑誌に登場して胸の内を明かした。(フロントロウ編集部)

リンダが整形失敗後、初めて雑誌に登場

 ナオミ・キャンベルやシンディ・クロフォード、クラウディア・シファーらと共に、90年代のモデル業界を牽引してきたリンダ・エヴァンジェリスタ。かつては、シャネルのデザイナーであるカール・ラガーフェルドやスティーブン・マイゼルのミューズとして活躍し、米Vogueの名物編集長であるアナ・ウィンターに「リンダほどスーパーなモデルはいない」と言わしめたリンダだが、2021年に美容整形の施術が失敗したことを告白。

画像1: リンダが整形失敗後、初めて雑誌に登場

 リンダは、Zeltiq社が脂肪を減らすとして展開しているクールスカルプティングの施術を受けるも、逆にPAHという脂肪過多症になってしまい2回の矯正手術を行なったという。しかし、後遺症は消えず、見た目が永久に変わってしまったと自身のインスタグラムで語った。

 整形に失敗して以来、雑誌などに姿を現わすことがなかったリンダだが、今回米Peopleに登場し、今の自分自身の姿を見せた。

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「自分と同じ境遇の人の役に立ちたい」と大きな決断を下す

 「私はもうこのように、隠れて恥をかいて生きることはできないんです。これ以上この苦しみの中で生きていくことはできない。やっと話す気になれました」と語り、これまでの経緯を語りだしたリンダ。

 2015年8月から2016年2月まで、皮膚科医でクールスカルプティングの施術を7回受けたリンダ。その施術を受けた3ヵ月後に、あご、太もも、胸あたりに脂肪のかたまりがついているのに気づき、その部分が徐々に硬くなりはじめ、最終的にはしびれるようになったそう。自力で戻そうとしてダイエットやエクササイズに励むも、一向に元通りになる気配はなく、主治医の元を訪れると、PAHという脂肪過多症と診断されたという。リンダはその時のことを「私は『一体なんなんですか?』って感じでした。そして彼に、どんなにダイエットしても、どんなに運動しても直らないと言われました」と振り返った。

 その後リンダの医師が、Zeltiq社側に適切な処置をしたいと連絡をしたところ、Zeltiq社は自社が選んだ医師によるPAHのダメージを修正する脂肪吸引の費用を提供すると提案。しかし、リンダは脂肪吸引の前夜に、秘密保持契約にサインした場合のみZeltiq社がこの手術費用をカバーすると知らされたため手術を拒否し、自費で脂肪吸引を受けたと言っている。

 その後、硬くなったふくらみのせいで、ガードルなしで歩くと血が出そうなくらい擦れるようになり、「柔らかい脂肪が擦れるのではなく、硬い脂肪が擦れる感じだからです」と語ったリンダは、「腕を平行に伸ばせなくなった」ため、姿勢にも影響が出たと明かしている。

 鏡を見るのすら嫌になったリンダが今回大勢の人が見る雑誌に登場したのは、同じ境遇の人の役に立ちたかったから。リンダは「少しでも恥を捨て、自分と同じ境遇の人の役に立ちたいと思っています。それが私の目標です」と語った。

 ちなみに現在リンダは、今回の件で受けた苦痛に加え、仕事、昇進、公的な場への出席ができなくなったことに対する賠償金として、5,000万ドル(約55億円)を求める裁判を行なっている。

(フロントロウ編集部)

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