※この記事にはTikTok動画が含まれます。動画が再生されない場合はフロントロウのオリジナルサイトでお楽しみください。
ピクサー作品に潜む「謎のアルファベット&数字」の意味
これまでに数々の名作を世に送り出してきたピクサー・アニメーション・スタジオ(以下ピクサー)。そんなピクサーが制作する映画で必ずどこかのシーンに出てくる“暗号”の存在をご存じだろうか? それがこちら。
この「A113」というアルファベットと数字の組み合わせは、『トイ・ストーリー』や『モンスターズ・インク』、『ファインディング・ニモ』、『カーズ』といったすべてのピクサー作品に出てくる。
以下、あるTikTokerが検証した動画。たとえば、『トイ・ストーリー』ではアンディの母の車のナンバー、『ファンディング・ニモ』ではダイバーが持っているカメラ、昨年公開された『あの夏のルカ』ではルカが持っていた乗車券に書かれていた座席番号として出てくる。
@bizamanic These are awesome!!� #fyp #foryoupage #disney #pixar #conspiracy ♬ Blade Runner 2049 - Synthwave Goose
@bizamanic There’s a bonus at the end!� #fyp #foryou #foryoupage #disney #pixar #conspiracy #starwars ♬ Blade Runner 2049 - Synthwave Goose
ここまで徹底して出てくると“すりこみ”のような陰謀めいたものを想像してしまうが、実際は暗号というよりジョークに近い。じつはA113は、現在活躍するアニメーターの多くを輩出したカリフォルニア芸術大学のアニメーション学科の学生たちが使っていた教室の番号で、ピクサーで働くアニメーターたちは、かつての教室にちなんで、このコードを作品中に登場させるようになったのだとか。
当初はジョークとして始まったが、やがて別の意味も持つようになり、今やA113はアニメーターたちにとって互いを認め合い、共に歩んだ経験を共有するだけでなく、彼らのキャリアを形成した学校を称える方法になっている。
ちなみに、ピクサーに所属していないアニメーターの作品にもA113がよく登場する。ピクサー以外のアニメでは、『リロ・アンド・スティッチ』や『プリンセスと魔法のキス』、『アイアン・ジャイアント』でこのコードを確認することができるほか、『アベンジャーズ』や『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』といった実写映画にも登場する。(フロントロウ編集部)