マイケル・キートンがトイレで足止め! SAGアワード授賞式でのハプニングに会場からも視聴者からも笑いが沸きあがった。(フロントロウ編集部)

マイケル・キートン、トイレ休憩の不安が的中

 現地時間2月27日にSAGアワード(全米映画俳優組合賞)の授賞式が開催され、多くの豪華俳優たちが会場に集結。そして、リアルタイム放送される授賞式では、予期せぬハプニングも見どころのひとつだろう。

 2022年のSAGアワードでは、テレビ映画・ミニシリーズ部門の主演男優賞を、ドラマ『DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機』のマイケル・キートンが受賞。

画像: マイケル・キートン、トイレ休憩の不安が的中

 プレゼンターとして、俳優のサルマ・ハエックがマイケルの名前を読み上げ、会場からは大きな拍手が沸き上がったが…、マイケルが来ない。

 じつはこの時、マイケルはトイレにいた!

 授賞式やコンサート、会議などでのトイレ休憩に、時間内に戻れるか不安になったことがある人は少なくないはず。そんな不安が、まさかのSAGアワードで現実のものとなってしまった。

 受賞者がどこに行ったのか分からないという状況に、スタッフの胃がキュッとなったのは確実。舞台上にいるサルマが気まずい雰囲気を回避するために、「冗談だよね?」と言ったことで会場は笑いに包まれ、その後マイケルコールが発生。

 すると、ついにマイケルが登場。会場の中を走って舞台前までたどりついた彼は、ステージの淵にお尻をつき、そこから一回転してステージの上へ。「申し訳ない。トイレに行っていました。ちなみに、混んでいましたよ」とスピーチをして、参加者からは笑い声があがった。

 また、バットマン俳優として知られ、これから公開される映画『ザ・フラッシュ』やドラマ『バットガール』でバットマン(ブルース・ウェイン)を再演することも決まっているマイケルの身軽な行動には、多くのファンが歓喜した。

 マイケルによると、「(受賞者の発表まで)あと20分はあると思った」とのこと。

マイケルが涙のスピーチ

 マイケルが良質な演技を見せた『DOPESICK』は、ディズニープラスのスターで鑑賞することができるドラマで、彼は主人公の医師サミュエルを熱演。

 本作は、“依存する人は1%未満”として製薬会社から売り出されたオピオイド系鎮痛剤をめぐり、依存症患者が激増していく社会や企業の陰謀、そして社会問題と闘う人々の姿を描くもので、非常に高い評価を受けている。

 そしてその社会問題は、マイケル自身にも深く関係するものだった。

 「誰かの人生を、もしかしたら向上させることができる何かをすることができて幸運です」と話す彼はスピーチの最後で、涙でのどを詰まらせながら、こんな思いを語った。

 「これを甥のマイケルと、私の姉パムへ捧げます。私は甥のマイケルを薬物で亡くしました。心が痛みます」

 またマイケルは、ロシアに侵攻されているウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が、元々は俳優・コメディアンとしてキャリアを築いたことに触れ、彼の闘いに賛辞を送った。

(フロントロウ編集部)

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