ディズニー&ピクサーの来たる新作映画『私ときどきレッサーパンダ』で挿入歌を手がけているビリー・アイリッシュとその兄のフィニアス・オコネル。2人に楽曲をオファーするにあたり、ピクサーはビリーたちにとあるプレゼントを贈っていたという。(フロントロウ編集部)

『私ときどきレッサーパンダ』に楽曲を提供したビリー・アイリッシュとフィニアス

 3月11日(金)より、ディズニープラス(Disney+)にて独占配信がスタートするディズニー&ピクサーの最新作『私ときどきレッサーパンダ』。主人公のメイは母親の前ではいつも”マジメで頑張り屋”のいい子だが、友達とハメを外して遊んだりする明るい自分を母親に秘密にしている女の子。ある出来事をキッカケに自分を見失い、なんとモフモフなレッサーパンダになってしまうという物語が描かれる。

 同作には、“4★TOWN”というオリジナルのボーイズ・グループも登場するのだが、彼らが歌う劇中かはすべて、ビリー・アイリッシュとその兄でコラボレーターのフィニアス・オコネルの2人が手がけている。

ビリー・アイリッシュとフィニアス・オコネルに贈られていたものとは?

 ビリーとフィニアスという、現代の音楽シーンを代表するコンビである豪華な2人が手がけることになった劇中歌だが、制作陣としては当初、2人が果たして引き受けてくれるかどうか、確信を持てなかったという。

画像: ビリー・アイリッシュとフィニアス・オコネルに贈られていたものとは?

 「私の家には3人のティーンエイジャーの子供たちがいるので、家や車など、至る所でしょっちゅう音楽が流れていて。ビリー・アイリッシュのことはあまり知らなかったのですが、子供たちが彼女のことが大好きで、2016年には(ビリーの)『Ocean Eyes』が家で繰り返し流れていました。なので、どのソングライターなら2000年代初期のサウンドを掴み、そこにさらにフレッシュな要素を加えることができるだろうと考え始めた時に、ビリーの名前が浮かんできたのです」と、プロデューサーを務めるリンジー・コリンズは先月記者会見で語っている。

 しかしながら、リンジーらは彼らにこのようなオファーをすることは「奇妙なお願い」になるのではと考え、「2人が会ってくれるかすら確信できなかった」という。

 そこで、制作陣はビリーらに作品や楽曲のイメージを掴んでもらうために、オリジナルのスクラップブックを作成することにしたそう。「(主人公の)メイ自身がいかにも作りそうな、実際のスクラップブックを作ったのです。いたずら書きや絵画、写真、ファン・アートなどをまとめたもので、それから、ビリーとフィニアスの顔部分をカットして、4★TOWNのキャラクターたちに合成しました」とリンジーは記者会見で語っている。

 この作戦はうまくいったようで、「スクラックブックは功を奏したようです。ビリーとフィニアスが引き受けてくれたのですから」とリンジー。ピクサーから世界に一つしかないオリジナルのスクラップブックをプレゼントされるという、ファンであれば誰もが羨むであろうこのプレゼントは、作品のイメージもより伝わるという点も手伝い、ビリーやフィニアスの心を掴むことに成功したよう。(フロントロウ編集部)

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