俳優のエヴァン・レイチェル・ウッドが、レイプ及び虐待の加害者であるミュージシャンのマリリン・マンソンから名誉毀損で訴えられた件にコメントした。(フロントロウ編集部)

エヴァン・レイチェル・ウッドが報復的な訴訟に憤り

 一部でカルト的な人気を誇るミュージシャンのマリリン・マンソンの元恋人で、交際中にマリリンから性的虐待を受けたことを告発した俳優のエヴァン・レイチェル・ウッドが、マリリンから名誉毀損で訴えられた件について米トーク番組『The View(原題)』で語った。

 フロントロウで何度もお伝えしているが、マリリンは複数の女性から性的暴行や性的人身売買で訴えられており、エヴァンも被害者のひとりとして知られる。エヴァンはマリリンによるグルーミング(※)や脅迫行為を告発しているほか、交際中に出演したマリリンの楽曲「Heart-Shaped Glasses(原題)」のミュージックビデオの撮影中に同氏からレイプされたことを、今月中旬に米HBOで放送予定のドキュメンタリーシリーズ『Phoenix Rising(原題)』のなかで明かしている。
※性的搾取を行うことを目的に接近し、精神的に支配する行為。

 一方のマリリンは、自身にかけられた疑惑について当初から一貫して完全否定しており、エヴァンが友人女性と結託して、自身を陥れるために女性たちに嘘の告発をさせて名誉を傷つけたとして、先月末にロサンゼルス高等裁判所に訴状を提出した。

画像: エヴァン・レイチェル・ウッドが報復的な訴訟に憤り

 番組でその件についてコメントを求められたエヴァンは、「訴訟の具体的な内容についてお話しすることはできませんが、私は恐れていません」と言うと、こう続けた。

 「悲しいのは、これが現実だからです。権力の座にある人物の裏の顔を暴こうとするサバイバー(性暴力被害者)のほとんどが、このような目に遭っているのです。これは、サバイバーを黙らせるための報復の一部です。こういうことがあるから人々は名乗り出ようとしないのです。私は、真実を味方につけて、真実が明らかになると確信していますし、これ(訴訟)は明らかにドキュメンタリーの放送前を狙って行われたものです」

 ちなみに、エヴァンが『Phoenix Rising』を制作しようと思ったのは、これ以上、自分と同じような被害にあう人が出てほしくないと思ったからだそうで、「これが理由です。そうです、繰り返しますが、私は自分の汚名を晴らすためではなく、人々を守るためにやっているのです。私は、危険な人間がいるという警告を発するためにやっているんです。誰も彼に近づいて欲しくないんです。皆さんが私のことをどう思おうと自由です。ただこの件に関しては法的手続きに従うしかありません。そして私は岩のように安定しています」と述べている。(フロントロウ編集部)

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