リチャード・ウィリアムズがビンタ事件について見解を示す
現地時間3月27日に開催されたアカデミー賞授賞式で俳優のウィル・スミスが起こしたビンタ事件について、テニスプレーヤーのビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹の父で、映画『ドリームプラン』でウィルが演じたことでも知られるリチャード・ウィリアムズが暴力反対の姿勢を示した。
ご存じの方も多いと思うが、アカデミー賞授賞式でプレゼンターとして登場したコメディアンのクリス・ロックがウィルの妻で脱毛症に悩むジェイダ・ピンケット・スミスの坊主頭をジョークにするひと幕があり、そのことに激怒したウィルが、突如、壇上にあがってクリスをビンタするという事件が起きた。それでもなおウィルの怒りは収まらず、Fワードと呼ばれる放送禁止用語を使ってクリスを罵り、アメリカではその瞬間だけ無音で放送された。
アワードを主催する映画芸術科学アカデミーはウィルの行動を非難すると同時に、この件の正式な調査を開始するとしている。
リチャードの代理人でもある息子は米NBCの取材に対し、「私たちは何が起きたのか、詳しいことは知りません」としたうえで、「正当防衛でないかぎり、誰かを殴るのを容認することはできません」と父リチャードの見解を代弁。また、リチャードがウィルの行動にショックを受けていたことも明かした。
ちなみに、ウィルは『ドリームプラン』での演技が高く評価されアカデミー主演男優賞を受賞したが、米Peopleによると、ビンタ事件のことはさておき、リチャードは「ウィルのオスカー受賞を祝福したい」とも言っているという。
ウィルは、先ほど自身のインスタグラムを通じて発表した謝罪コメントのなかで、「ウィリアムズ・ファミリー、そして『ドリームプラン』ファミリーに謝罪したいと思います。私の行動が、せっかくの素晴らしい時間を汚してしまったことを、深く反省しています」と、リチャードを含むウィリアムズ一家にも詫びを入れている。(フロントロウ編集部)