クリス・ロックがビンタ事件に初めて言及
先日開催されたアカデミー賞授賞式で、生放送中に俳優のウィル・スミスからビンタされたコメディアンのクリス・ロックが、騒動後初めて公の場に姿を見せ、“ビンタ事件”について語った。
ご存じの方も多いと思うが、授賞式にプレゼンターとして登場したクリスがウィルの妻ジェイダ・ピンケット・スミスの坊主頭をジョークにするひと幕があり、そのことに激怒したウィルが、突如、壇上にあがってクリスをビンタするという事件が起きた。それでもなおウィルの怒りは収まらず、Fワードと呼ばれる放送禁止用語を使ってクリスを罵り、アメリカではその瞬間だけ無音で放送された。じつは、ジェイダは脱毛症に悩まされており、それが理由で2021年から坊主頭にしている。その事実をクリスが知っていたかどうかは不明だが、一部メディアは、“クリスはジェイダが脱毛症であることを知らなかった”と報じている。
現地時間3月30日に米ボストンで行われたスタンドアップコメディのショーに登場にしたクリスは、2分近いスタンディングオベーションを受けたあと、「週末はどうだった?」、「何があったかなんてどうでもいい。だからもしその話を聞きに来たのなら、俺は今回のショーの台本を今週末(※授賞式があった週末)よりも前に書きあげた」と言うと、続けて「まだ、何が起こったのか整理できていない。そのうちクソみたいな話をすることになる。シリアスで面白い話になるだろうね」と話し、少なくとも今は例のビンタ事件をネタにするつもりはないことを明かした。
ちなみに、今回の騒動でクリスは警察に被害届は出しておらず、現時点では法的措置を取ることも考えていないと伝えられているが、米New York Postによると、ショーの最中に「クリス、アイツ(ウィル)を訴えろ!」と観客からヤジが飛ぶ場面もあったという。(フロントロウ編集部)