ヘイデン・クリステンセンが「見たシリーズ」は…
約1カ月後に公開が迫っているドラマ『オビ=ワン・ケノービ』は、映画『スター・ウォーズ』プリクエル3部作よりユアン・マクレガーやヘイデン・クリステンセン、ボニー・ピエスやジョエル・エドガートンが同役でカムバック。『シスの復讐』より10年後を描くもので、脚本家のジョビー・ハロルドは「暗い時代の銀河が舞台」だとコメントしており、作品自体もダークな雰囲気が漂うものになると予想される。
オビ=ワン役のユアンはここ数年も活発に俳優業を行なってきたのに対し、ダース・ベイダー/アナキン・スカイウォーカー役のヘイデンは最近では表舞台から遠ざかっていたため、彼のカムバックをより一層楽しみにするファンは多い。
今回彼らが演じるのは過去に1度演じたキャラクターとはいえ、20年弱のブランクがあり、その間に様々な作品に出演したり、プライベートでも様々な変化があったりしたキャストたちは、ふたたび役作りを行なったという。映画『スター・ウォーズ』シリーズをふたたび鑑賞したのはもちろんだが、ヘイデンはあるシリーズも見終わったことを米EWで明かした。
「すべての映画を見ました。そしてアニメーションシリーズのほうも。『クローン・ウォーズ』と『反乱者たち』です」
『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』は、2008年から7シーズン続いた3Dアニメーションシリーズで、アナキン・スカイウォーカーとその弟子アソーカ・タノを中心に、クローン戦争についてを描く。『スター・ウォーズ/反乱者たち』は、2014年から4シーズンが制作された3Dアニメーションシリーズで、物語は映画『新たなる希望』の約5年前から始まる。映画シリーズが好きでも、アニメーションに手を出さないというファンもいるが、ヘイデンがアナキンを演じた時にはまだなかったアナキンの物語は、ヘイデンにとって良いインスピレーションになったよう。
「興味深かったですね。あれらのシリーズでは、あのキャラクターたちを使って多くのことが描かれているので。関係性も深堀りされている。学ぶのが興味深いことがありました。より成長し、大きくなっているこの世界にふたたび戻って浸ることは、とても楽しかったです」
一方のユアンは過去の映画シリーズを見返し、さらに小説家のイアン・バンクスによるSF小説を読んでジャンルへの理解を深めたそう。ジャンルそのものを学ぶというのは初めてのことだったそうで、2人とも以前とは違う役作りをするようになったことが分かる。プリクエル3部作では、1人の青年が悪に染まるまでを表現したヘイデン。では、悪に染まった後のダース・ベイダーを、彼はどう演じるのだろうか。
ちなみに、ヘイデンと元パートナーで俳優のレイチェル・ビルソンの間には、2014年に第1子ブライヤーが生まれているが、その子は現在でも父親がダース・ベイダーであることを知らないという。『オビ=ワン・ケノービ』ではダース・ベイダーがマスクを取るシーンがあるのか、マスクを取った彼の顔はどのような状態なのか、といった疑問の答えはドラマを見てのお楽しみだが、ブライヤーが本作によってついに“父親の正体”を知ることになるのかも気になるところ。
(フロントロウ編集部)