ラッパーのメーガン・ジー・スタリオンが、2020年にトリー・レーンズから銃撃を受けた時の恐怖を赤裸々に打ち明けた。(フロントロウ編集部)

トリー・レーンズの銃撃を受けたメーガン・ジー・スタリオン

 2021年の第63回グラミー賞で主要部門の最優秀新人賞を受賞したラッパーのメーガン・ジー・スタリオン

 BTSの全米1位シングル「Butter」のリミックスに参加したり、今年のサマーソニックへの出演が決定していたりと、日本での注目度も徐々に高まっているメーガンだが、これからラッパーとして本格的に飛躍しようとしていた矢先だった2020年7月には、ラッパーのトリー・レーンズから銃撃されるという悲劇に見舞われたことがあった。

画像: トリー・レーンズの銃撃を受けたメーガン・ジー・スタリオン

 メーガンはこの一件についてほとんど公で語ってこなかったことで知られているが、今回、米CBSの朝の情報番組『CBS Mornings(原題)』に出演して、事件について詳細に語った。

 メーガンによれば、トリーともう1人の友人と共にハウスパーティーに参加した後で、車の中で口論になったことが事件のきっかけになったといい、「私は出発する準備ができていたのに、他の人たちはできていなかったので、口論になりました。一般的な友達の口論という感じだったんですけどね」と番組で振り返っている。

 彼女は一度車から降りた後でまた車に戻り、その後でもう一度車から降りた時に、トリーから銃撃されたという。「私が車から降りてから、何もかもが一瞬にして起きたという感じでした。私に聞こえたのは、あの男の叫び声だけ。彼は『踊れよ、ビッチ!』と言ってきて、銃を撃ち始めました。私は『オーマイガー』と叫びました。彼は何発か撃ってきたのですが、本当に恐ろしかったです」。

怖くて警察に本当のことを打ち明けられなかったとメーガン

 その後、警察官が自分たちのところへと駆けつけたものの、黒人男性のジョージ・フロイド氏が警察官によって窒息死されられた事件があって間もない時期だったこともあり、黒人であるメーガンは警察を恐れて本当のことを明かせなかったと番組で打ち明けている。

画像: 怖くて警察に本当のことを打ち明けられなかったとメーガン

 「私たちが彼らに殺されないように、私は自分たちを守ろうとしました」とメーガンは涙ながらに語っている。「この男が私にした仕打ちのことはありましたが、それでも、私が取った最初の反応は自分たちを守りたいというものでした。それで、『ガラスを踏んでしまいました』と(ウソを)答えたんです」。

 その後、メーガンは搬送先の病院で検査を受け、両脚の足首に弾丸の破片が撃ち込まれていたのが見つかり、摘出手術を受けることに。手術は無事に成功して、大部分は取り除けたものの、一部摘出できなかった破片もあり、それらは今も脚に残っているままだとメーガンは明かした。

 2019年に脳腫瘍で最愛の母を亡くしているメーガンは、「(トリーたちは)みんな友人だと思っていました。母を亡くして、私は時々自分を責めるようになってしまいました。きっと、家族のような環境を求めていたのだと思います。それで、多くの人たちを受け入れてしまっていました。それがどんな人かは関係なく、私はただ家族を求めて、私のことを気にかけてくれる人を側において、全員とつるんでいたんです」とも番組で語っており、事件をきっかけに自身の「不安が悪化してしまった」ことも明かした。

 一方、半自動式小火器を用いた暴行罪と、車両に装填された銃を隠し持っていた罪で起訴されているトリーは、一貫して無罪を主張している。この事件をめぐる裁判は現地時間2022年9月に次の公判が行なわれる。(フロントロウ編集部)

  

This article is a sponsored article by
''.