※この記事には、映画『スター・ウォーズ』シークエル3部作のネタバレが含まれます。
『スター・ウォーズ』オビ=ワンで議論されたこと
映画『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフドラマである『オビ=ワン・ケノービ』の配信開始が5月27日に迫るなか、制作会社ルーカスフィルムの社長であるキャスリーン・ケネディ氏が、オビ=ワンの血縁問題にコメントした。
『スター・ウォーズ』シークエル3部作の主人公であるレイはパルパティーンの孫だが、当初はオビ=ワンとの繋がりが考えられていたことは、レイを演じたデイジー・リドリーが明かしている。しかし、結局のところジェダイであるオビ=ワンとの関係が追求されることはないというのは制作陣も分かっていたよう。ケネディ氏は米Vanity Fairにこう話した。
「大きな問題は、ジェダイ・マスターとしてのオビ=ワンの話をすることと、愛着と自己犠牲の問題です。オビ=ワンが子供を持つためには、ジェダイのルールに非常に強い影響を与えなくてはいけません。もしそれを深掘りすれば...、もちろん多くのアイディアがあがりましたが、でもオビ=ワンに関するその点については議論から外れました。なぜなら、それはジョージが作り上げた神話のすべてを無視することだからです。私たちはそれについて頑なだったわけではありません。いつでも議論することはできました。しかしそれ(子供を持たないこと)はジェダイの重要な信条で、それをかき回すことは嫌でした」
ジェダイは恋愛や結婚、子供を持つことが禁止されている。だからこそアナキン・スカイウォーカーがパドメと結婚し、その愛ゆえにダークサイドにおちたことは、『スター・ウォーズ』の世界観のなかで筋が通る。そんなダース・ベイダーと対立するオビ=ワンがもし子供を持つとなると、オリジナル3部作へ繋がらなくなるだろう。
また、レイはパルパティーンの孫であるため、もしレイとオビ=ワンに血縁関係があったら、いろいろと複雑な状況になる。制作陣の判断は賢明に思えるが、一方で彼が恋愛せず、レイとも関係なくとも、新たに彼の親やきょうだい、姪や甥の存在を描くことは可能ではあるが、ケネディ氏の口ぶりからは、オビ=ワンの血縁が描かれることは今後もなさそうだ。
(フロントロウ編集部)