海外で人気を集める“切らない施術”
豊富な美容施術がある今、国内外でトレンドなのがメスを使わずにできる美容施術。いわゆる“切らない施術”と呼ばれる施術は、痛みや腫れが少なくダウンタイムが少ない傾向があるため、日常生活への支障も少ないと人気を集めている。
日本でも人気の“切らない施術”だけれど、海外と日本ではトレンドの施術が少し異なるよう。海外ではどんな施術が人気を集めているのか、注目の3つの施術をご紹介。
眉毛を引き上げる「ボトックス・ブロウ・リフト」
近年海外のSNSで絶大な人気を誇っているのが、眉毛を引き上げるボトックス施術「ボトックス・ブロウ・リフト」。
「ボトックス・ブロウ・リフト」は、眉間や眉の下の筋肉にボトックス注射を打ち、眉毛をリフトアップさせる施術。眉毛を上に引き上げることで、目元がぱっちりと開き、さらに若々しい印象に見えると言われている。海外では今、眉尻がシャープに上がっていて、キャットアイな目元が“トレンド顔”と言われているため、この施術が人気を集めているそう。
気になるダウンタイムはというと、かなり少なめ。ビバリーヒルズを拠点とする形成外科医のジョン・レイク医師は、「切開を必要とするブロウ・リフトは少なくとも1週間以上のダウンタイムがありますが、ボトックス・ブロウ・リフトはほとんどダウンタイムがないです」と米Shapeで説明している。ちなみに「ボトックス・ブロウ・リフト」は日本ではあまりメジャーではないものの、施術を受けられるクリニックはあるよう。
高圧酸素の力で美肌に導く「オキシジェン・フェイシャル」
リフトアップ施術だけでなく、ダーマペンやハイドラフェイシャルといったフェイシャルトリートメントなども日本で人気だけれど、海外で人気なのが「オキシジェン・フェイシャル」と呼ばれるもの。
「オキシジェン・フェイシャル」とは、高濃度の酸素分子を肌に連続的に吹きかけながら、同時に美容成分を送り込むフェイシャルトリートメントのこと。酸素と一緒に美容成分を取り込むことで細胞が活性化し、シワやたるみ、くすみ、にきびといった肌悩みが軽減されるという。
この施術は、ナオミ・キャンベルやマーサ・ハント、エマ・ストーンなど多くのセレブも取り入れるなど、数年前からセレブの間で大人気で、最近になって本格的にトレンド入り。美容予約アプリであるTreatwellでは、昨年予約数が152%増加したそう。そんな「オキシジェン・フェイシャル」もダウンタイムはほぼなし。日本では「O2フェイシャル」などの名称で、同施術を行なっているクリニックがある。
セレブもこぞって取り入れる「モフィウス8」
以前フロントロウで紹介した「モフィウス8」も、海外でトレンドが続く美容施術。キム・カーダシアンやシェイ・ミッチェル、アレクシス・レンなどのセレブも取り入れる「モフィウス8」は、マイクロニードリングとラジオ波(RF)を組み合わせた施術。
「モフィウス8」は、先端に超極細の針がたくさんついた専用の機械を使い、肌に細かい穴を空けてRFエネルギーと呼ばれる熱を流し込むという施術。ダーマペンのように肌にごくごく小さい穴を空けることで肌の自然治癒力を向上させ、同時に高周波RF(ラジオ波)技術によってコラーゲンの生成を促すことができる。しかもたるみやシワなどのエイジングサインのほか、ニキビ、ニキビ跡、毛穴の目立ち、くすみなどの改善が期待できるため、総合的にたくさんの肌悩みにアプローチしたい人もぴったり。
気になるダウンタイムや痛みについて美容外科医のサブリナ・シャーデサイ医師は、「クリームを塗って麻酔を行なってから施術をスタートするから、基本的に痛みは少ない」と説明。さらにダウンタイムに関しては、施術直後は肌に赤みが出るものの、基本的に1週間程度でおさまるそう。ちなみにモフィウス8を受けられるクリニックは、日本でも徐々に増加している。
海外で人気を集める、メスを使わない美容施術。整形をはじめとした施術の安全度はかつてにくらべて向上しているものの、好みの仕上がりにならなかったなどの失敗談もあるので、しっかりとしたカウンセリングは必須。後悔しないためにも、クリニックを選ぶときには慎重に選ぶようにして。(フロントロウ編集部)