ジョディ・スウィーティンが中絶の権利求める抗議デモで警官隊と衝突
現地時間6月24日、米連邦最高裁が女性の人工妊娠中絶を認めた1973年の「ロー対ウェイド」の判決を覆す決定を下したことを受けて、全米各地で中絶の権利を訴える抗議デモが行われた。ロサンゼルスでは、高速道路を行進するデモの参加者とそれを阻止しようとする警官隊とのあいだに衝突が起き、参加者のひとりでドラマ『フルハウス』のステフことステファニー・タナー役で知られる俳優のジョディ・スウィーティンが警官に投げ倒されるという出来事もあった。
その一部始終をとらえた映像がこちら。
動画には、警官隊に接近したジョディが群衆へと押し戻され、縁石につまづいて転ぶ姿が映っている。後日、米E!Newsのインタビューに応じたジョディはこのときのことを振り返って、「(警官に)バッグをひったくられて、前方に押し出されました。私たちはなんとかその場を切り抜けました。それ(=投げ飛ばされたこと)を口実に何かをすることはありませんでした。私たちは行進を続け、それから4、5時間、ダウンタウンを歩きました」と説明。

続けて、今回のアクシデントが抗議活動の本来の目的と意味から注意をそらすようなことがあってはならないとして、「ステファニー・タナーの身に何かあったのを見て、人々はショックを受けています。そして突然、現実味を帯びるんです。私は、自分が知っている誰かが行動を起こすまで、人々が怒ったり行動を起こしたりしない状況が嫌です」と言うと、「私の話にしたくないんです。私は、女性の権利と、警察の残虐行為に焦点を当て続けたいと思います。例の動画を見て心を乱されたという人には、こう言いたいです。私は街頭での抗議活動に多くの時間を費やしてきましたが、あれは警察の残虐行為としては非常に小さな出来事です」と語った。(フロントロウ編集部)