ナタリー・ポートマンが『レオン』の名前を出す
映画『レオン』や『スター・ウォーズ』、『ブラック・スワン』といった多くの作品に出演してきたキャリアを持つナタリー・ポートマン。最近では、仕事選びの基準が2人の子どもたちに喜んでもらえるかどうかになっている傾向があるそうで、MCU映画『ソー:ラブ&サンダー』では、新たなマイティ・ソーとなるジェーンを演じる。
そんなナタリーといえば、映画デビュー作である1994年公開の『レオン』で演じたマチルダはいまだに多くの映画ファンから人気を博している。作品自体も支持されているが、当時12歳の彼女の存在感は大きく、マチルダ風のファッションをしたことがある人も少なくないはず。
一方で、『レオン』や、1996年に公開された『ビューティフル・ガールズ』の影響で、ナタリーは10代前半で成人男性から性的な目で見られるという残酷な経験をすることに。2020年に当時を振り返った彼女は「怖かった」と話し、「そんな(性的な)目で私を見ないで」と思っていたことを明かしている。
ナタリーにとって、苦しい思い出も引き起こされるであろう『レオン』。しかし、彼女は作品としての『レオン』のことは大切にも思っているよう。米Colliderのインタビューで、ナタリーの出演作をまだ何も見たことがない人は、どの作品から見始めるべきだと思うかと質問され、彼女はこう答えた。
「良い質問ですね。たぶん、『レオン』が初めにはベストではないでしょうか。私が初めて何かをした作品ですから」
『レオン』にはテストスクリーニングの時点ではラブシーンが存在していたり、ナタリーが過去に、映画『クローサー』のマイク・ニコルズ監督を「気持ち悪い要素が一切なく私を指導してくれた唯一の年上男性」だったと話したりしたことを考えると、『レオン』の制作過程や完成品に、ナタリーがネガティブな感情を一切持っていないとは考えづらい。
しかし、子役としてキャリアを始め、辞めることなく、その数十年にわたって地位を築いてきたナタリーにとって、デビュー作である『レオン』が大事な作品であることは間違いないのだろう。
(フロントロウ編集部)