ケイト・モスがジョニー・デップの裁判で証言をしたワケ
今年5月、ジョニー・デップが元妻のアンバー・ハードを名誉毀損で訴えた裁判で、ジョニー側の証人として証言を行なったモデルのケイト・モスが、ジョニーのために証言をした理由を英BBCラジオ4の番組『Desert Island Discs(原題)』で明かした。
ご存じの方も多いと思うが、ジョニーとケイトは1994年から1998年にかけて交際していた元恋人同士。本来、ケイトはジョニーとアンバーの裁判とは無関係だが、アンバーが裁判で“ジョニーがケイトを階段が突き落としたというウワサを聞いた”と証言したことから、真偽を確かめるために証人として呼ばれた。ビデオ形式で法廷に参加したケイトは、旅行先で階段から落ちたのは事実だが、自分で足を滑らせてしまったためであり、ジョニーに突き落とされたからではないとウワサを完全否定。さらに、「彼が私を押したり、蹴ったり、階段から突き落としたりしたことは一度もありません」とも証言した。
番組で、証言をしようと思った理由を聞かれたケイトは、「私は真実、そして公正と正義を信じます」と言うと、続けて「私はジョニーの真実を知っています。彼が私を階段から突き落としたことはないと私は知っています。私はその真実を話す必要がありました」と語った。
なお、この裁判で陪審員はアンバーが2018年に米Washington Postに寄稿した論説が名誉毀損にあたると判断し、アンバーに合計で1,500万ドル(約19.5億円)の賠償金をジョニーに支払うよう命じた。また、アンバーもジョニーへの反訴で200万ドル(約2.6億円)の賠償金を勝ち取った。
その後、アンバー側は陪審員のひとりが別人に入れ替わっていたとして裁判所に評決の破棄を求めたが、陪審員に不正・不当行為の証拠はなかったとして判事はアンバー側の申し立てを却下。それを受けて、先日、アンバー側は正式に控訴の申請をした。
対するジョニー側も、先週金曜、賠償金200万ドルの評決を不服として控訴したことが裁判所の記録によって明らかになっている。この件についてジョニーの関係者は、“裁判の結果はジョニーにとってポジティブなもので、ジョニーは両者がお互いの人生を歩むときが来たと考えているが、アンバーが控訴したことによって自身も上訴せざるを得なくなった”と、米New York Postに説明している。(フロントロウ編集部)