クリストファー・ノーラン監督×キリアン・マーフィー主演の映画『Oppenheimer(原題)』の予告編が公開。原爆の父を描く作品。(フロントロウ編集部)

『オッペンハイマー』予告編が公開

 クリストファー・ノーラン監督作品の常連俳優であったキリアン・マーフィーが遂に主演として起用された映画『オッペンハイマー』の予告編が公開された。

 本作は第二次世界大戦中にアメリカが主導した原子爆弾製造計画である「マンハッタン計画」のリーダーであった物理学者であり、“原爆の父”と呼ばれるロバート・オッペンハイマーを描く作品。マンハッタン計画によって広島と長崎へ原爆が投下されるに至ったため、その点への言及も注目される。

 予告編では、オッペンハイマーになったキリアンの映像の間に、原爆の爆発を想像させるイメージが挟まれている。

 SFを得意とし、簡単に理解するのは難しい作風で人気を博すノーラン監督だが、本作は実話を基にしている。その点についてキリアンは英Esquireのインタビューで、「この作品が他のものとは違うことは、すでに物語があり、実際に何が起こったのかをみんなが知っているということです。しかしクリスは、異なる方法でそれを話そうとしています。みなさんがクリスに期待するようにね」とコメントしており、ただの歴史映画ではないことを感じさせる。

 物理学者を演じることになったキリアンは、役作りにおいて「量子力学は、人々が私のためにどれだけ努力し、何度説明してくれても、絶対に理解できません。それを理解できる頭脳の持ち主は、地球上の人口の0.0001パーセントしかいないのですから」と、学術的な側面を理解しようとするのは無理だと分かっているとし、そのうえで資料を読み解き、「そういった人々が何をしようとしていたのかという点については、コンセプトは理解し始めています」と、演じるオッペンハイマーなどの行動への理解を深めていると語っていた。

 『オッペンハイマー』にはキリアンの他にも、ロバート・ダウニー・Jr.やフローレンス・ピュー、エミリー・ブラント、マット・デイモン、ラミ・マレック、ジョシュ・ハートネットなどが出演する。

(フロントロウ編集部)

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