クリス・ロックが来年度のアカデミー賞授賞式の司会をオファーされる
今年3月に開催されたアカデミー賞授賞式で俳優のウィル・スミスにビンタされたコメディアンのクリス・ロックが、来年開催される第95回アカデミー賞授賞式の司会をオファーされるも断ったと米The Arizona Republicが報じている。
ご存じの方も多いと思うが、授賞式にプレゼンターとして登場したクリスがウィルの妻ジェイダ・ピンケット・スミスの坊主頭をジョークにするひと幕があり、そのことに激怒したウィルが、突如、壇上にあがってクリスをビンタするという事件が起きた。それでもなおウィルの怒りは収まらず、Fワードと呼ばれる放送禁止用語を使ってクリスを罵り、アメリカではその瞬間だけ無音で放送された。じつは、ジェイダは脱毛症に悩まされており、それが理由で2021年から坊主頭にしている。その事実をクリスが知っていたかどうかは不明だが、米TMZは、“クリスはジェイダが脱毛症であることを知らなかった”と伝えている。
その後、ウィルは騒動の責任を取って、アカデミー賞を主催するハリウッドの映画芸術科学アカデミーを退会。さらに、映画芸術科学アカデミーはウィルに対し、この先10年間、アカデミー賞授賞式を含む同団体主催のイベントへの出入りを禁止することを発表した。
The Arizona Republicによると、先日、アリゾナ州フェニックスでスタンダップコメディのショーを行なったクリスはそこでO・J・シンプソン事件を引き合いに出して、「授賞式に戻るのは、(何者かに殺害されたシンプソンの元妻である)ニコール・ブラウンにレストランに戻れと言うようなものだ」=“オスカーに戻ることは犯罪現場に戻るのと同じ”とジョークを飛ばし、司会のオファーを辞退したことを明かしたという。また、このショーで、クリスは超高額なギャラがもらえることで知られるスーパーボウルのCMのオファーも断ったことも明らかにしている。(フロントロウ編集部)