PnBロックが位置情報で居場所を特定され銃殺
2015年にリリースした楽曲「Selfish」がヒットし、ヤング・サグ、2チェインズ、ウィズ・カリファとの「Gang Up」や、コダック・ブラックとエイ・ブギー・ウィット・ダ・フーディとの「Horses」でも知られるPnBロックは、現地時間9月12日に強盗に銃撃されて死亡。この事件は、インスタグラムの投稿がきっかけだったことで注目を集めている。
PnBロックは亡くなる前にインスタグラムのストーリーズで、高価なジュエリーを身につけている様子をアップ。その後PnBロックは恋人のステファニーとRoscoe's Chicken and Wafflesで食事を楽しんでいたのだが、事件はそこで起こった。
この時、ステファニーが自分たちの位置情報をつけてデートの様子をストーリーズに投稿。ステファニーがこの投稿をした約20分後にPnBロックが襲われたため、犯人たちはステファニーのインスタグラムを見たのではないかと言われている。
PnBロックの痛ましい死には、ドレイクやオフセットなどのラッパー仲間がSNSで追悼しているが、現在地を公表した恋人にニッキー・ミナージュが苦言を呈した。
ニッキーはPnBロックと「Fendi」という楽曲でコラボしたことがある。そんなニッキーは、「彼と一緒に仕事をするのはとても楽しかったです。彼のお母さんとご家族にお悔やみを申し上げます。これは私がとても気分が悪くなります」と追悼の言葉を口にしたほか、同時に、「ポップ・スモークの件があった後も、私たちラッパーや愛する人たちが、まだ自分の位置情報を投稿しているなんてありえないです」と、現在地を公開したことを攻めるような発言をして、“被害者を攻めるべきではない”と炎上している。
After Pop Smoke there’s no way we as rappers or our loved ones are still posting locations to our whereabouts. To show waffles & some fried chicken????! He was such a pleasure to work with. Condolences to his mom & family. This makes me feel so sick. Jesus. #SIP #PnbRock �
— Nicki Minaj (@NICKIMINAJ) September 13, 2022
セレブのインスタ投稿に潜む危険性
襲われた被害者を攻めるのはおかしいが、ニッキーが言うように、セレブではSNS投稿がきっかけで強盗に襲われる事件が多発している。
その代表格と言われるのが、ニッキーが触れた、ラッパーのポップ・スモーク。ポップ・スモークは強盗に殺される数時間前に、ファッションブランドのアミリ(Amiri)からギフトをもらったことをインスタグラムで自慢。その時、アミリの紙袋にはポップ・スモークの住所が記されており、これにより犯人たちはポップ・スモークの自宅を割り出したと言われている。
ほかにもマライア・キャリーは子どもとイタリアにいることを明かしたあとに、留守であることを知った強盗が自宅に押し入る被害にあった。2016年にキム・カーダシアンの滞在的に押し入った強盗犯も、「インターネットで調べて、彼女のジュエリーや、指輪を見たんです。彼女はどこでもそれを見せていたんです。この情報はソーシャルメディアを通して知りました」とVICE Newsに明かしており、SNSで見せびらかしていたことが原因で標的にされていた。(フロントロウ編集部)