D23 Expoとは?
ディズニーが2009年から2年おきに米カリフォルニア州にあるアナハイム・コンベンション・センターで開催している、ディズニー最大のファンイベント。プレゼンテーション、パビリオン、体験、コンサート、先行試写、ショッピングなど、ディズニーのあらゆるコンテンツが盛りだくさんの3日間を通じて、今年は500人以上のパフォーマーやプレゼンターが登場し、165以上のプレゼンテーションやイベントが催された。
1. MCUの貴重な展示にいた“危険なヤギ”
D23 Expoで見られる目玉アイテムといえば、なんといっても、ディズニー作品の撮影で実際に使われた衣装。もちろん、マーベル・スタジオのMCU作品も例外ではなく、今年に入ってから公開された映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』や、同じく今年ディズニープラスで配信されたドラマ『ムーンナイト』、『ミズ・マーベル』などの衣装が展示。
最新映画『ソー:ラブ&サンダー』からも、ナタリー・ポートマン演じる“女性版ソー”を筆頭に貴重な衣装が展示されていたが、こういう時にもユーモアを忘れないのがマーベル。ソーたちの両脇には、テイラー・スウィフトがインスピレーションになったことでも大きな話題になった、白ヤギのトゥース・グラインダーと黒ヤギのトゥース・ナッシャーが!「注意:ヤギたちは噛みついてきます」「ペットにしないでください」と記された注意書きにはクスッとしてしまった。
2. ルーカス・フィルムのパビリオンで隣同士に並んでいたオビ=ワンとダース・ベイダー
そして、ルーカスフィルムからも、シーズン3の制作が発表されたディズニープラスのドラマ『マンダロリアン』や、9月21日の配信スタートを直後に控えていたドラマ『キャシアン・アンドー』などから貴重な衣装たちが展示。
ルーカスフィルムが展示していた衣装も貴重なアイテムばかりだったが、新作の衣装が中心だったなかで一際雰囲気を醸し出していたのが、ダース・ベイダーの衣装。こちらはディズニープラスで配信中のドラマ『オビ=ワン・ケノービ』から提供されたものだが、そのオビ=ワン・ケノービの衣装と隣同士という並びでダース・ベイダーの衣装は展示されていた。
3. ディズニー・シー「ファンタジー・スプリングス」の展示
世界中にあるディズニー・パークにまつわる展示が飾られていたエリアには、もちろん東京のディズニー・リゾートに関する展示も。そこで公開されていたのは、2023年度に東京ディズニーシーにオープンが予定されている新エリア「ファンタジー・スプリングス」に登場するライドの模型や、エリアの新ポスター!
なんとこちらは、「ファンタジー・スプリングス」の設計や開発を担当しているウォルト・ディズニー・イマジニアリング社の担当イマジニアに、フロントロウ編集部が独占でインタビューすることができたので、後日掲載するインタビュー記事の中で詳細をレポートする予定。乞うご期待!
4. ディズニー・チャンネルのファンにはたまらないクラシックな衣装たち
2023年にディズニー創立100周年を控え、その直前となった今年のD23 Expoでは記念イベント「Disney100 Years of Wonder」の開催も発表されたが、会場には、ディズニー100周年の歴史を辿ることができる展示も。
100年という壮大な歴史を時系列で辿ることができた展示のなかでも、特にエディターの目を引いたのが、2003年〜のディズニー・チャンネルの歴史を展示したエリア! ここには、『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』でマイリー・サイラスが着用した衣装や、『ウェイバリー通りのウィザードたち』でセレーナ・ゴメスが着用した衣装、『ハイスクール・ミュージカル』でコービン・ブルーが着用した衣装などが展示されており、ディズニー・チャンネルのファンにはたまらない空間となっていた。
5. 誰もが興味津々だった“カーダシアン家の一員”になれる撮影スポット
ディズニーといえば、日本ではディズニープラス内のスターで配信されている番組たちのことも忘れてはいけない。もちろん、スターで配信されている番組たちにまつわる展示エリアも広く設けられていて、先月にシーズン2がフィナーレを迎えたセレーナ・ゴメス久々のドラマ復帰作『マーダーズ・イン・ビルディング』や、『カーダシアン家のセレブな日常』のフォトスポットも。
とりわけ、自分がカーダシアン家の一員になったような気分に浸れる『カーダシアン家のセレブな日常』の撮影スポットは人気で、メディア限定で招待されたプレオープン時の段階でこの列。日々ショービジネスに接している世界中のメディア関係者たちも、心のどこかに“カーダシアン家の一員になってみたい”という願望があったのかもしれない。
6. ディズニーと一緒に社会貢献ができる体験スペース
D23 Expoの会場にあったのは、作品にまつわる展示だけでなく、ウォルト・ディズニー社が会社としてどんな社会貢献活動を行なっているかを知ることができる、体験型のエリアも。ボランティア(Volunteer)とミッキーマウスの耳(ear)をもじった「Disney Voluntears」と銘打たれたエリアでは、来場者たちがタブレットを使いながら、ディズニーが取り組んでいる子供たちへの支援活動を学ぶことができた。
7. ウォルト・ディズニーが愛用した飛行機
今年のD23 Expoで、一際大きな特設エリアを設けられて大々的に展示されていたのが、“ザ・マウス”という愛称で知られる、ウォルト・ディズニーが所有していたグラマン社製ガルフストリームI型機。1963年からウォルトが所有し、ウォルト・ディズニー社の歴史の中で重要な移動手段となっていたこの飛行機だが、なんと偶然にも、フロントロウ編集部は会場にて、ウォルトが所有していた当時のパイロットの息子で、後に父親からパイロットを引き継いだマーク・マローン氏と遭遇! 貴重なインタビューをすることができたので、こちらも後日、取材記事を掲載予定。(フロントロウ編集部)